キャリアコンサルタント資格の次に取るべき資格7選とは

キャリアコンサルタントの次に取るべき資格とは?
記事の監修者:高橋 秀誓
coachee株式会社 代表取締役 高橋 秀誓のプロフィール写真

高橋 秀誓
キャリアコンサルタント

coachee株式会社 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
プロティアン認定ファシリテーター
キャリア相談プラットフォーム『coachee(コーチー)』運営者

明治大学卒業後、リテール、パーソルキャリア(旧インテリジェンス)を経て総合人材サービス会社に勤務。
求人広告、人材紹介、人材派遣、SESにおける、ソリューション提案、事業統括、会社設立等に従事。エグゼクティブ,Web,IT,SI.HRにおけるリクルーティング支援、キャリア形成支援を行う。
相談実績は3500人以上。

目次

キャリアコンサルタントの次の資格?


国家資格キャリアコンサルタントを取得した方!次に目指される資格は決まっていますか?

まずは、一旦、国家資格キャリアコンサルタントの資格のみで落ち着くのもありですが、国家資格キャリアコンサルタントの資格は他の資格と掛け合わせてこそ、その価値も上がるという特性もあります。

では、どのような資格と掛け合わせればいいでしょうか?次に取るべき資格とは何でしょうか?7つの候補とメリット・デメリットを挙げてみましょう。

まずは、選択肢を7つ挙げてみましょう。

1.キャリアコンサルティング技能士2級
2.EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)
3.社会保険労務士
4.中小企業診断士
5.コーチ資格
6.英検1級/TOEIC高スコア
7.IT系資格

順番にメリット・デメリットを見ていきましょう。

1.キャリアコンサルティング技能士2級

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キャリアコンサルティング技能士2級

まず、多くの方が目指されるのは、キャリアコンサルティング技能士2級ではないでしょうか?この資格のメリット・デメリットは以下の通りです。

<メリット>
・より労働市場の広い知識や、カウンセリング力の向上が期待できる
・38時間の更新学習が免除される(合格した場合)
・公共の相談施設や、講師業をされる方は、市場価値が上がる可能性が高い
<デメリット>
・取得までの金銭的負担が大きい(講座受講・受験料は他の資格より高め)
・相談者からすると、国家資格キャリアコンサルタントも2級技能士もさほどの違いを感じていない
・合格率はやや低め(13.4%/第29回試験の場合)

◆より詳細を知るなら➡試験リンク(キャリアコンサルティング協議会)

2.EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)

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メンタルヘルスカウンセラー

特にメンタル面での支援を志したい方にとって、次なる掛け合わせとして、有力なのはEAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)です。

<メリット>
・昨今、課題視されているメンタル面の専門スキル・知識が身に着く
・自分自身のメンタル面の理解が進む
・ストレス対策、メンタル対応など企業側のニーズもある
<デメリット>
・取得に金銭的・時間的工数がかかる(養成講座や、学科・実技試験有)
・相談業務についての需要はさほど強くない

◆より詳細を知るなら➡試験リンク(特定非営利活動法人EAPメンタルヘルスカウンセリング協会)

3.社会保険労務士

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社会保険労務士

人事・人財系の掛け合わせ資格として、最適な組み合わせの一つとして、社会保険労務士が挙げられます。相談などの対面スキルや、労働市場などの俯瞰的なスキルを持つキャリアコンサルタントと、労務管理・法律面でのスペシャリストである社労士を組み合わせることで、より相談の質が上がることは間違いないでしょう。

<メリット>
・対面スキル中心のキャリアコンサルタントから、法律面の知識の強化が加わることで、相談業務の質が格段に上がる。
・独占資格である社労士の資格業務が行える。
<デメリット>
・取得の難易度は非常に高い※過去5年間の社労士の合格率は約6~7%
・社労士の業務に偏る可能性もあり、本来のキャリア支援業務ができない

◆より詳細を知るなら➡試験リンク(社労士試験)

4.中小企業診断士

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中小企業診断士

経営のスペシャリスト。MBAの国内版ともいわれる中小企業診断士とキャリアコンサルタントの掛け合わせです。組織の経営課題を「人」「人事」「キャリア」という切り口・視点からも考えられる専門家となりえるでしょう。

<メリット>
・企業との接点を持ちやすい(人事課題・従業員のキャリア課題との接点)
俯瞰的な経営視点から、人に関する戦略を立てられる
・日本の9割を占める中小企業との接点が生まれやすい
<デメリット>
・取得の難易度が高い(1次試験・2次試験まで)
・掛け合わせでの活かし方には工夫も必要。

◆より詳細を知るなら➡試験リンク(SMEACA)

5.コーチ資格

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コーチ

コーチ系の国家資格はありませんが、民間で知名度のある資格を取得することで、キャリア相談 × コーチ というクライアントの自己実現について一気通貫で関われるスペシャリストになれます。

<メリット>
・クライアントに相談の入り口から、自己実現まで長く関われる
・個人顧客でも長期契約を結びやすい
・企業(To B)では、コーチ資格者の方がニーズがある。

<デメリット
・資格までの時間的・金銭的負担(特に国際資格は100万円を超える)
・カウンセリングかコーチか専門性が割れる可能性も。

6.英検1級/TOEIC高スコア

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英検/TOEIC

英語を話せるようになっておくと、活躍の場が広がるかもしれません。ますますグローバル化する社会において、いつクライアントが日本語が片言の外国人になるかわかりません。英語力との掛け合わせは選択肢の一つでしょう。

<メリット>
留学生や在留外国人の支援もできる
・英語圏在住のクライアントに越境対応できるかもしれない。
・外資系企業にとって、英語×キャリコンはアピールになる可能性あり

<デメリット>
・外国人顧客への対応は実際、難易度が高い
・一夜にして英語力は高まらず、地道な積み上げが必要

◆より詳細を知るなら➡試験リンク(IIBC)

7.IT系資格

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ITエンジニア

日本はまだまだIT人財が少ない、枯渇しているという課題があります。IT資格を自らも有して、IT業界での支援に特化するという選択肢は一つあるでしょう。
キャリアコンサルタントの一番の苦手分野がITとも言われています。ITエンジニアの相談に乗っても、チンプンカンプンというコンサルタントよりも、IT知識も対等に話せるコンサルタントの市場価値は高いでしょう。

<メリット>
転職需要の多いIT業界の専門としたキャリア相談ができる
・自らもIT知識が身に付き、業務効率化・分析ができる。
<デメリット>
・資格にもよるが、全くの初心者に、習得が厳しい
・中途半端なIT知識・スキルでは、さほどの相乗効果を生まない

IT系資格の一覧はこちら➡

IT国家資格(基本情報技術者,ITパスポートなど)IT関連の国家資格をまとめています。itskillmap.com

いかがでしょうか?

どの掛け合わせ資格にするか?

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キャリコン X α

様々な資格がありますが、自分自身のキャリアビジョンに合わせて、掛け合わせの資格取得戦略を立ててみるのもよいかもしれませんね。

資格取得は、それ自身が目的ではありません。いかに活用するか、相乗効果が発揮できるかがカギになります。その後の活躍プランも考えたうえで、掛け合わせ資格を選んでみてはいかがでしょうか?

キャリアコンサルタントの次に取るべき資格とは?

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