20代で「仕事を辞めたい」「疲れた」と感じている場合の原因と対処法

「まだ20代だけど仕事に疲れた。辞めたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。20代だと、まだ社会に出たばかりという人も多いです。しかし入社後に人間関係で苦しんだり仕事内容があわなかったりといった理由で、退職する人も少なくありません。
そこで本記事では、20代で仕事を辞めたいと思う主な理由と対処法、おすすめサービスを紹介します。20代で仕事に疲れてしまった方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
今後のキャリア形成に迷っている・悩みを抱えている方は、キャリアや人事に詳しい専門家へ相談するのがおすすめです。coacheeでは人事や転職に精通したプロ人材が、キャリア相談に乗ってくれます。一人で今後のキャリアを決めるのは不安も多いでしょう。ぜひ下記からプロに相談して、今後のキャリアについて相談してみてください。
20代で「仕事に疲れた」「辞めたい」は甘え?データをもとに考察
20代で「疲れた」「会社を辞めたい」と言っていると、周りの年長者から「そんなのは甘えだ」「どこに行っても通用しない」と指摘される場合があります。しかし、一概に甘えとも言い切れません。
厚生労働省のデータによると令和2年3月に大学を卒業した人の32.3%が離職しています。短大卒や高卒、中卒はもっと離職率が高いです。
引用:新規高卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)|厚生労働省
また別の調査によると、10〜20代は転職入職率が高く、35歳を超えると歳を重ねるごとに低くなるが、60歳に入ってから高くなることが明らかになりました。つまり、多くの人は10〜20代から遅くても35歳までに転職を経験し、その後は落ち着く人が多いことが伺えます。60歳に入って転職入職率が高くなるのは、再就職の影響でしょう。
「転職ばかりして、これだから近頃の若者は…」といった指摘をされるかもしれません。しかし少なくとも1987年(昭和62年)から、学歴や年代によってばらつきはありますが、大卒に限っていえば全体の3割前後が3年以内に離職しています。
引用:新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します|厚生労働省
これらのデータから、昔から多くの若者は仕事に違和感を覚えて転職する人が一定数存在したことが分かりました。よって「20代なのに仕事に疲れた。辞めたい」と思うのは甘えとは言い切れず、仕事内容や社風があっていない可能性があるだけ、ともいえます。
もちろん「働くのがダルい」といった自分本位の理由だと、転職活動を行ってもうまくいかず、仮に転職できたとしても活躍しにくいでしょう。では自分本位な理由以外に、どのようなことをきっかけとして若者は退職・転職を考えるのか紹介していきます。
20代で「仕事を辞めたい」「疲れた」と感じる原因
20代のうちから「仕事に疲れた」「辞めたい」と思ってしまう理由は、大きく下記の6つに分類できます。
- 仕事内容への不満
- 人間関係の問題
- 労働条件の不満
- 将来への不安
- 給与面での不満
- 生活面での不安
どういうことか、個別に詳しく解説します。
仕事内容への不満
「思っていた仕事内容と違った」
「希望の配属先ではなかった」
このような理由から仕事内容に不満を持ち、仕事を辞めようか悩んでいる人もいます。近年は「終身雇用は崩壊した」「自立的なキャリア形成を」といった言論も散見されるようになり、キャリア形成の意識が強い若者が存在します。
しかし「自分は将来こうなりたい」と思っていたところで、希望の配属先でないと自分が思い描いていたキャリアを形成できません。その結果「こんなはずじゃなかった」「自分はなんで今こんなことをしているのだろう」「はやく転職してキャリアをやり直したい」と考えている人もいるはずです。
人間関係の問題
「上司がパワハラ気味で、話しかけるのが怖い」
「取引先と自社の間で板挟みにあっており、営業に行くのが辛い」
このような人間関係の問題から、会社に行くのが辛くなっている人もいます。
近年はハラスメントに対する意識も高くなり、会社によっては相談窓口も設置されるようになりました。しかし依然としてハラスメントが存在しており、会社によっては十分な対応が行われていない場合もあります。
また営業職などは顧客と自社の間で板挟みに遭いやすく、精神的に参ってしまう人も少なくありません。このような人間関係の問題から、出社できなくなり休職・転職してしまう人もいます。
労働条件の不満
「残業や休日出勤が多くて辛い」
「平日休みのため周りの人と休みが合わない」
このような労働条件の不満から、仕事を辞めようか悩んでいる人もいます。残業や休日出勤が続くと心身に疲れが溜まり、ストレスを発散する時間も気力もなくなり気持ちが落ち込みやすくなるものです。症状が悪化すると鬱状態になってしまう人もいるでしょう。
また平日休みも、働き始めてみると周りの人と休みが合わず、思っていたよりも辛いと感じる人もいます。このような労働条件の問題から、転職を考える人も少なくありません。
将来への不安
「勤めている会社の今後に不安がある。自分が定年するまで倒産しないだろうか」
「今のキャリアで大丈夫なのか。いざというときに再就職できるのだろうか」
このように将来を不安するあまり、仕事に疲れて辞めようか迷っている人もいます。
民間企業に勤めている場合、会社が絶対に倒産しないとは言い切れません。また倒産までいかなくても、自主退職を勧められたり労働条件が悪化したりするリスクも考えられます。
このような事態に陥っても転職できれば良いですが、キャリアによってはそれも難しい場合もあるでしょう。このような理由から将来に不安を感じ、「20代に仕事を辞めてキャリアアップできる仕事に転職しよう」と考える人もいます。
給与面での不満
「同窓会で年収の話をしたら、自分の給与が低いことが分かって愕然とした」
「結婚を考えているが、今の給与で家族を養っていけるか不安だ」
このような理由から自分の先行きに不安を感じ、転職を考える人もいます。
会社の先輩と話をすれば、将来どれくらい昇給するのか、どれくらいの年収を得られるのか、どのような生活水準になるのか、ある程度予想できます。このときに「生活が苦しそうだな」と感じてしまうと、将来に不安を感じて転職を考えるのも、ある意味で当然のことと言えるでしょう。
生活面での不安
「仕事が長引いて家に帰れないことも多く、ずっと家族と顔を合わせていない」
「子どもが生まれたのに仕事の拘束時間が長いため一緒に過ごせない」
このように仕事と生活とのバランスが取れないことを理由に、仕事を辞めて転職しようか悩んでいる人もいます。
独身時代や若いときは問題なくても、家族を持ったり子どもを授かったりすると「今の働き方では続けられない」と気づく人も少なくありません。
ここまで「仕事を辞めたい」と感じる主な原因を紹介しました。仕事を辞めようかと悩む原因は、どれか1つだけでなく、複数の原因が重なっている場合も少なくありません。様々な困難が重なった結果「疲れた」「辞めたい」と感じてしまうのです。
では、このような状態になったときどう対処するのが良いか、詳しく解説します。
「仕事を辞めたい」「疲れた」となる前に実践したい対処法
「疲れた」「辞めたい」と感じると、つい考え方がネガティブになってしまうものです。「20代のうちに転職しないと取り返しがつかない」と思い込んでしまい、焦って重大な決断をしてしまわないよう、下記の点を実践することをおすすめします。
- 有給を取得して仕事から離れる
- なぜ「辞めたい」「疲れた」と感じるのか現状分析を行う
- 前向きに仕事へ取り組める要素がないか考えてみる
- 会社や周りの人に相談する
有給を取得して仕事から離れる
「疲れた」「辞めたい」という気持ちが強くなっていると、焦って転職先を決めてしまったり転職先が決まる前に退職してしまったりと、自分にとって不利な判断をしてしまいやすいです。まずは有給を取得して、落ち着く時間を持ちましょう。
たとえば金曜日もしくは月曜日に有給を取得すれば3連休です。旅行に行って気分転換するなど、仕事から離れてゆっくり考える時間を持ちましょう。普段とは異なる環境に身を置くことで、普段とは異なる気持ちで考えを整理できます。
逆に仕事中に今後のことを考えたり、家に閉じこもりきりになったりするのはおすすめできません。ついネガティブな方に考えてしまいやすくなるからです。
なぜ「辞めたい」「疲れた」と感じるのか現状分析を行う
落ち着いて考える余裕を持てたら、まずは現状分析を行いましょう。
「なぜ自分は辞めたいと思っているのか」
「仕事でこんなにも疲れてしまうのはなぜなのか」
上記のような現状の問題点を挙げて、それに対する回答を洗い出していきましょう。このとき、頭の中で考えるのではなく紙などに書き出してみることが大切です。具体的な言葉にすることで、自分の考えを整理できるからです。
自分の言葉で問題点や解決策を書いていくうちに新しい考えが浮かび、良い方向に向かう可能性もあります。
前向きに仕事へ取り組める要素がないか考えてみる
解決策が見つからない場合は、今の職場の良い面に注目してみることも大切です。
「給料は安いが残業もほぼなく休日出勤もないため、プライベートの時間は充実している」
「残業時間は長いけれど残業代は満額支給されるため、貯金しやすい」
このように不満点だけでなく現職の良い面にも目を向けることで、仕事へ前向きに取り組めるようになるかもしれません。転職はメリットもありますが、デメリットも少なくありません。回数を重ねると再就職そのものが難しくなる恐れがあるため、慎重に行動しましょう。
会社や周りの人に相談する
どうしても自分だけで解決できない問題を抱えている場合は、会社や周りの人に相談するのがおすすめです。上司や同僚に相談したり、会社の人に相談しにくければ知人や家族に悩みを打ち明けてみたりするのも良いでしょう。
上司に相談することで業務量を調整してもらえたり、別部署へ異動できたりするかもしれません。また知人や家族に相談すれば、自分では浮かばなかったアイデアを出してもらえることがあります。
「転職して仕事を辞めたい」と決めた20代が取るべき行動
対処法を実践したにもかかわらず「どうしても仕事を辞めたい。転職したい」と決めたら、転職に向けた行動を起こしましょう。具体的には下記の行動を起こすことで、後悔しにくい転職活動を実現できます。
- 転職して実現したいことを明確にする
- キャリアプランや人生設計を立てておく
- 転職活動の情報収集をはじめる
- 転職活動をはじめる
- 必要に応じて頼れる人に相談する
転職して実現したいことを明確にする
まずは「転職を通じて自分は何を実現したいのか」を明確にしましょう。なんとなく転職すると、再びなんとなく転職してしまいかねません。
どの会社でも、仕事で嫌だったり辛かったりする部分はあるものです。そこで「これは我慢できるがあれは我慢できない」など、転職して実現したいことを明確にすることで、「こんなはずじゃなかった」と転職後に後悔しにくくなります。
キャリアプランや人生設計を立てておく
今後のキャリアプランや実現したい人生を明確にすることも、転職で失敗しないために実施しておきたいポイントです。
20代は「給料アップを目指したい」「休日を増やしたい」など、目先の労働条件に目が行きがちです。しかし今後、結婚や出産、親の介護などが発生することを考えると、自分のことだけを考えた転職は慎重になった方が良いでしょう。
キャリアプランや人生設計を、ざっくりとでも考えてみることで、転職先選びを失敗しにくくなるはずです。転職回数が増えたり年齢を重ねたりすると、転職の難易度は高くなります。安易に転職してしまわないよう、今後の人生を考慮した仕事を見つけましょう。
転職活動の情報収集をはじめる
「転職しようか迷っている」という人は、まずは転職活動についての情報収集からはじめてみませんか?Web記事を読んだりSNSをチェックしたりと、転職関係の情報は容易に集められます。
ただし情報の信頼性や根拠が弱い場合もあるため、どこから情報を得るかは注意したいところです。基本的には、転職支援を行っている会社や人材関係の会社など、信頼感のあるメディアが発信する情報を見るのがおすすめです。
転職活動をはじめる
「転職する」と決めている人は、まずは転職サイトへの登録からはじめてみましょう。最初に転職サイトへ登録することで、下記のメリットがあります。
- どのような求人があるのか分かる
- 自分のペースで転職活動を進めやすい
- 履歴書や職務経歴書を自分のペースで記載できる
転職サイトの魅力は、自分のペースで無理なく活動を行えることです。どのような求人があるのか調べることで相場感を養えたり、仕事が忙しくなったら活動を控えたりするなど、無理なく活動できるのが魅力です。
履歴書や職務経歴書も、書いてみると手間と時間がかかります。1回でうまく記載できるとも限らず、時間を空けて何回か修正した方がより良いものになるでしょう。このように、転職サイトなら自分のペースで無理なく転職活動を進められるのが魅力です。
必要に応じて頼れる人に相談する
就活とは異なり、転職活動は基本的に一人で進めるものです。しかし、ネットの情報を頼りに自分のキャリアを決めるのは不安なもの。今後のキャリアや人生設計は、家族と相談しておくのも良いでしょう。また知人の中でキャリアに詳しい人もいれば、相談してみるのもおすすめです。
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関連記事:面接の苦手意識を見事克服!コーチが支えた転職成功ストーリー
未経験の職種でも内定を獲得した事例
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関連記事:納得のいく転職がしたい!事務職からITエンジニアに転職するまでの軌跡
「仕事を辞めたい」「疲れた」と感じている20代は慎重に行動しよう
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