『仕事辛い…もう辞めたい…』おすすめの相談先・相談前にすべきこと

仕事を辞めたいという悩みを誰にも相談できず抱え続けることほど、つらいことはありません。一人で悩み続けても答えは出ないので、適切な相談先を見つけて気持ちを打ち明けましょう。

この記事では、仕事を辞めたいけど相談できない人のためにおすすめの相談先や相談のコツ、退職を決めたあとの流れを紹介します。

記事の監修者:高橋 秀誓
coachee株式会社 代表取締役 高橋 秀誓のプロフィール写真

高橋 秀誓
キャリアコンサルタント

coachee株式会社 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
プロティアン認定ファシリテーター
キャリア相談プラットフォーム『coachee(コーチー)』運営者

明治大学卒業後、リテール、パーソルキャリア(旧インテリジェンス)を経て総合人材サービス会社に勤務。
求人広告、人材紹介、人材派遣、SESにおける、ソリューション提案、事業統括、会社設立等に従事。エグゼクティブ,Web,IT,SI.HRにおけるリクルーティング支援、キャリア形成支援を行う。
相談実績は3500人以上。

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目次

仕事を辞めたいほどつらいときに考える2つのこと

会社へ行くのが憂鬱で、仕事を辞めたいほどつらいときは退職を上司に伝える前に、この2つのことを考えましょう。

  1. なぜ仕事を辞めたいのか
  2. 退職後のキャリア

なぜ仕事を辞めたいのか

まずあなたは、どうして仕事を辞めたいと思うのでしょうか?ミスをして怒られた、同僚と気まずくなって一時的に辞めたいなら退職を申し出るのは早いかもしれません。感情的になっているときは冷静な判断ができないので、少し日を置いて退職すべきか考えてみましょう。

ただし、あなたが毎日眠れないほど会社がつらいなど心身に影響が出ているような状況なら、今すぐやめるべきです。パワハラやいじめを受けているなら、一人で抱え込まずに相談窓口を利用すると良いでしょう。

ハラスメントの相談窓口はこちらの記事で紹介しているので、ぜひ利用してください。

退職後のキャリア

仕事がつらくてたまらない場合は、辞めたあとのキャリアについても考えましょう。退職後に何をしたいか明確でなく、勢いで辞めてしまうと仕事が決まらず路頭に迷うリスクがあるからです。転職先を決めてから仕事を辞めた方が、経済的にも安定します。

ただし、メンタルや体調に影響が出るほど仕事がつらいのであれば今すぐに辞めて、しばらく休養期間を設けましょう。

仕事を辞めたいときの代表的な相談先3つ

仕事を辞めたいと思ったときに「誰かに相談したくても言いづらい」と感じる人もいるでしょう。退職について悩んでいる方は以下3つの相談先へあなたの気持ちを打ち明けてみてください。

  1. 上司や先輩社員
  2. 仲の良い同期
  3. 家族や友人

上司や先輩社員

会社に信用できる上司や先輩社員がいる場合は、仕事を辞めたいと思っていることを相談しましょう。社内の人はあなたを取り巻く人間関係や仕事の状況がわかるため、適切なアドバイスをくれる可能性があります。

また職場の人間関係や仕事の適性が原因なら、上司が人事に掛け合って部署異動をサポートしてくれるかもしれません。先輩社員が過去にあなたと同じように悩んだ経験があれば、乗り越え方をアドバイスしてくれるでしょう。

仲の良い同期

仲が良い同期や同僚がいれば、仕事を辞めたいと思っていることを相談してみましょう。同期も同じように辞めたいと思っていたり、不満を抱えていたりすることがわかり、共感してもらえる可能性があります。人は退職について悩むとき「私だけ仕事に不満があるのかな、わがままなのかな」と抱え込みがちです。悩んでいるのが自分だけではないと思えれば、精神的にかなり楽になります。また、相談し合える同僚がいることで、会社を辞めたいと思わなくなるかもしれません。

家族や友人

あなたの家族や友人に、仕事を辞めたいと考えていると打ち明けてみましょう。いろいろな職種を経験した家族や友人なら、辞めたい時期の乗り越え方や転職についてアドバイスしてくれる可能性があります。社外の人であるため相談内容が会社に漏れる心配もなく、気兼ねなく相談できます。

仕事を辞めたいけど周りに相談できない方向けの相談先5つ

周りに相談できる人がおらず、仕事について悩み続けている方は以下5つの相談先を利用してください。

  1. キャリアコーチングサービス
  2. 転職エージェント
  3. 総合労働相談コーナー
  4. 労働相談ホットライン
  5. ハローワーク

キャリアコーチングサービス

仕事を辞めたいけど、退職後にしたいことがなく転職のビジョンが見えない方は、キャリアコーチングサービスを利用しましょう。キャリアコーチングとは、カウンセラーと一対一で面談をしてあなたの得意分野やしたくない仕事、経歴やスキルからおすすめの職種をアドバイスするなど、キャリアプランを一緒に考えてくれるサービスです。

仕事を辞めたいと悩んでいるけど相談する人がいなかったり、なぜ自分が会社を辞めたいと思うようになったか、話を聞いてもらうだけという相談もできます。自分が辞めたいと思うのがおかしいのか、会社がおかしいのか第三者に聞いてみたい方もぜひ利用してみてください。

キャリアコーチングの概要については、こちらの記事で紹介しています。

転職エージェント

退職の意思は決まっており、転職にも意欲的なら転職エージェントがおすすめです。転職エージェントは転職前提でキャリア相談や求人紹介、内定サポートが受けられるサービスです。

転職エージェントは転職前提のサービスではあるものの、現状の職場環境や悩みを聞き、気持ちに寄り添って今度のキャリアを一緒に考えてくれます。あなたが仕事を辞めたい理由を聞き、その問題を解決するアドバイスをくれるので、ぜひ相談してみましょう。

総合労働相談コーナー

会社でのいじめやパワハラ、不当な待遇が原因で仕事を辞めたい人は、総合労働相談コーナーがおすすめです。総合労働相談コーナーとは厚生労働省が運営する相談窓口で、職場のトラブルの相談にのってくれます。法令違反などがある場合は労働基準局へ連携してくれるため、ハラスメントやいじめなどの相談に特におすすめです。

労働相談ホットライン

全労連が運営する労働相談ホットラインも、仕事を辞めたいと悩んでいる方へおすすめの相談先です。いじめやパワハラなどに対しての相談に電話で乗ってくれるので、窓口へ直接相談へ行くのが難しい方はぜひ利用してみましょう。

ハローワーク

退職の意思が固まっている方は、ハローワークに相談するのも良いでしょう。ハローワークでは無料のキャリアカウンセリングが受けられ、仕事を辞めたあとのキャリアプランを職員と一緒に立てられます。キャリアプランに沿った求人情報の紹介もしてもらえるので、転職活動も同時並行で進められる点がメリットです。

ハローワークのキャリアカウンセリングについては、こちらの記事を参考にしてください。

仕事を辞めたいと相談する前にすべきこと

仕事を辞めたいと誰かに相談する前に以下の3つのことを整理しましょう。

  1. 相談内容を時系列でまとめる
  2. 辞めたい原因を客観視する
  3. 相談相手を誰にするか決める

相談内容を時系列でまとめる

相談する前に何を相談したいかを整理し、相手に状況が伝わりやすくしておきましょう。仕事を辞めたいと思い詰めているときは冷静さを失っており、相談内容が支離滅裂になる可能性があるからです。相談内容が整理されていないと状況が伝わらなかったり、相手に仕事を辞めたい理由について誤解されるリスクもあります。

たとえば職場で同僚から無視されており、それがきっかけで辞めたいと考えるようになった場合は、以下のような時系列でメモを作りましょう。

  • 2022年3月3日:出社したところ皆が挨拶をしてくれなくなる
  • 2022年3月15日:仕事の連絡も無視されるので付箋で連絡する
  • 2022年3月末:リーダー格の同僚が指示していることが発覚
  • 2022年4月5日:上司に相談したが「仲良くしてよ」と言われる
  • 2022年4月ごろから:眠れなくなり仕事を辞めたいと思うようになる

以上は一例ですが、経緯を整理しておくと説明がスムーズです。また、仕事を辞めたいが「辞めづらい」理由があるなら、それもメモしておきましょう。

「引き継ぎ作業が終わらない」「人が少ないので、周りに迷惑をかける可能性がある」など、メモ書きで構わないので、書き出して頭の中を整理してください。

辞めたい原因を客観視する

仕事を辞めたい原因や経緯をまとめたら、次は客観的にそのメモを読み返してみましょう。あなた自身がつらいと感じていても、実は自分が原因を作ったのかもしれません。

たとえばあなた自身の勤怠が悪く、週に何度も当日欠勤を繰り返していたり、勤務中に居眠りを繰り返している場合などです。同僚も最初は我慢していても、あなたへの不満がたまり徐々に心の距離が離れているのかもしれません。自分に原因がある場合は問題行動を改めることで、周囲の評価も変わり会社にいやすくなる可能性もあります。

もちろん理不尽にいじめを受けているような場合は別ですが、辞めたい原因を客観視して本当に退職が正しい道か検討しましょう。

相談相手を誰にするか決める

相談内容の整理と客観視が終わったら、最後に相談相手を決めましょう。相談内容に応じて、適切な相談先が変わるからです。

たとえば、退職の意思は固まっており転職先を探す相談がしたいなら転職エージェントが良いでしょう。反対に部署の人間関係や業務量の問題で部署を移動したいなら、上司に相談する方が手っ取り早いです。仕事を辞めたいが、その後のキャリアに自信がないなど相談内容がまだ明確になっていない方は、キャリアコーチングサービスを利用してみましょう。

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相談後に仕事を辞める流れ

仕事を辞めることについて相談を済ませ、退職を決めたあとの流れは以下のとおりです。

  1. 退職の意思を上司に伝える
  2. 退職届を提出・受理してもらう
  3. 退職日の決定
  4. 引き継ぎの実施
  5. 挨拶
  6. デスク等の片付けと備品返却

退職の意思は希望退職日の1ヶ月前までに、直接上司に伝えましょう。上司から退職理由について聞かれますが、退職の意思が固い場合は「別のキャリアを始めたい」などポジティブな理由を伝えるのがおすすめです。下手に会社の問題点や悩みを相談すると、問題解決をするから残ってくれといわれて退職がスムーズに進みません。

上司が退職を了承したら次に退職届を作成して提出、受理してもらいます。残った有給の日数などを計算して退職日を決定し、その日付に合わせて引継ぎをおこないましょう。最終出社日は会社へ行って皆に挨拶し、デスク周りを片付けたり備品を返却して退職手続きは完了です。

保険証などは退職日(有休消化日)まで使えるので、退職日を過ぎたら会社へ郵送するなど会社の指示に従って返却してください。

上記はあくまで会社が退職の意思を尊重して、スムーズに辞めさせてくれる場合の退職の流れです。上司が退職を拒否するなどスムーズに退職できない場合は、退職代行サービスを利用する方法もあるので検討してみてください。

仕事を辞めたい場合の相談先についてよくある質問

仕事を辞めたい場合の相談先についてのよくある質問を紹介します。

  1. 上司に退職相談したのに辞めさせてくれない場合はどうしたら良いですか?
  2. 仕事を辞めたいけどしたいことがない状態です。退職しないべきでしょうか?

上司に退職相談したのに辞めさせてくれない場合はどうしたら良いですか?

辞めさせてくれないからといって、退職を諦める必要はありませんので安心してください。労働者は退職の自由が認められており、雇用主が退職を拒否することはできません。上司が退職相談に応じない場合は、直接人事部へ退職届を出しましょう。民法627条第1項により、企業は退職届を受理して2週間で雇用契約を終了させる義務があります。

退職届を受け取ってもらえない場合などは、総合労働相談コーナーや退職代行サービスを用いて退職しましょう。

仕事を辞めたいけどしたいことがない状態です。退職しないべきでしょうか?

キャリアコーチングを利用してみましょう。キャリアコーチングはあなたとマンツーマンで向き合い、あなたに向いている仕事や今後のキャリア形成についての相談ができるキャリアの専門家です。転職を前提としないサービスのため、転職の意思が固まっていなくても気軽に相談できます。

仕事を辞めたいならキャリアコーチへ相談してみましょう

仕事を辞めたいと悩んでいるとき、誰に相談して良いか分からず悩んでしまう方もいると思います。一度冷静になるためにも、相談内容を書き出して信頼できる上司や同僚、家族や友人に相談してみましょう。周囲に仕事を辞めたいという悩みを相談できる人がいないなら、記事で紹介した5つのサービスを利用するのもおすすめです。

退職したいけど今後のキャリアに不安があったり、転職してしたい仕事が見つからない方はキャリアコーチングを利用してみてください。キャリアコーチングは高いイメージがありますが、1回1,000円から利用できる『coachee』というサービスもあります。仕事を辞めるべきか聞きたいなどの限定的な相談に乗ってくれるコーチもいるので、ぜひ利用してみてください。

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