【年代別】キャリア迷子に悩む原因と対処法!特徴や抜け出す方法を解説

「キャリアの方向性が見つからない」
「やりたいことが見えず、毎日が充実しない」
「次のステップに進みたいけど、何をすべきかわからない」
このようにキャリアについて悩み、進むべき道が見えずに立ち止まってしまう「キャリア迷子」の状態に陥っていませんか?
本記事では、キャリア迷子とは何かや特徴、年代別の原因と対処法を詳しく解説します。
キャリア迷子を抜け出すための5つのステップも紹介するため、今の状況から一歩踏み出せるヒントが見つかるでしょう。
キャリアの悩みを一人で抱え込まずに、専門家に相談したい方には、キャリア相談プラットフォームcoachee(コーチー)がおすすめです。
転職経験豊富なコーチや業界のプロに悩みを相談できるので、キャリア迷子から抜け出すためのアドバイスが得られます。以下のサイトから自分に合ったコーチを選んで、まずは気軽に相談してみましょう。
キャリア迷子とは?
キャリア迷子とは、自分の職業や将来の方向性について明確な目標を見失い、進むべき道に戸惑っている状態を指します。具体的には、以下のような状況があげられます。
- 自分の適職がわからない
- 現在の仕事にやりがいを感じられず転職を考えるものの次のステップが見えない
- 将来構築したいキャリアのイメージが描けない
総務省の統計によれば、2023年7~9月期には転職希望者が1,035万人にのぼる一方、実際に転職したのはわずか325万人でした。つまり710万人もの人が「転職したい」と考えながらも実行に移せていない状況だとわかります。
また、リクルートワークス研究所が2020年に実施した調査では「自分の能力や専門知識の市場価値がわからない」「自身に合った仕事の見つけ方がわからない」「人生やキャリアでどうしていきたいかわからない」といった質問に対し「あてはまる」または「どちらともいえない」と回答した人が約8割に達しました。
これらの数字からも、多くの人がキャリアの方向性に悩んでいる実態がわかります。
出典:総務省統計局労働⼒⼈⼝統計室「直近の転職者及び転職等希望者の動向について」
リクルートワークス研究所「働く人の共助・公助に関する意識調査」
キャリア迷子に陥りやすい人の特徴
キャリア迷子に陥りやすい人には、以下の共通する特徴があります。
- 周りの人の行動に左右される
- 悩みを一人で抱え込みやすい
- 変化を避けて現状にとどまってしまう
自分自身の心理や行動パターンを理解することで、キャリア迷子を回避するための対策を立てられます。
1. 周りの人の行動に左右される
他者の選択や行動に影響されやすい人は、キャリア迷子になりやすい傾向があります。同僚や友人が転職すると「自分も転職すべきなのでは」と不安に駆られ、逆に周囲が現状維持だと「自分も今のままでいるべき」と思いがちです。
新入社員として入社した人の約3割は2~3年以内に転職すると言われており「自分も転職すべきなのか」と焦りを感じるケースもあります。しかし、周囲の状況に流されるだけでは、自分が望むキャリアを築けないでしょう。
2. 悩みを一人で抱え込みやすい
キャリアに関する悩みや不安を誰にも相談せず、一人で考え続けるタイプの人もキャリア迷子になりやすいです。問題を明確にして行動に移せないまま時間だけが過ぎ、悩みが深まってしまいます。
考えるだけで実際の行動に移さないと、状況は変わりません。また、一人で考え続けると視野が狭くなりがちで、新たな発見や気づきも得られにくくなります。
3. 変化を避けて現状にとどまってしまう
変化に伴うリスクを過度に恐れる人もキャリア迷子に陥りやすいでしょう。転職すれば待遇が悪化する可能性や、新しい職場で人間関係がうまくいかないかもしれないという不安から、行動に踏み出せません。
これにより、根本的な問題は解決されないまま時間が過ぎていきます。
【20代】キャリア迷子になる原因と対処法
20代は社会人としてのキャリアをスタートさせたばかりで、さまざまな壁にぶつかりやすい時期です。本項では、20代のキャリア迷子の原因と対処法について解説します。
- 自分に合った仕事がわからない
- 知識やスキルが足りていない
- 将来のキャリア像が描けない
これらの悩みに対処することで、20代のキャリア迷子を抜け出す道筋が見えてきます。
1. 自分に合った仕事がわからない
20代前半は社会人経験が浅く、自分の得意分野や専攻がはっきりしないまま就職する人が多いでしょう。希望していた職種とは異なる部署に配属されたケースもあり「この仕事は自分に向いているのだろうか」と疑問を抱きます。
対処法としては、自分が興味を持てる事項や得意な分野、強みを認識する必要があります。仕事で充実感を覚える瞬間や過去に成功した体験を振り返り、リスト化してみましょう。これにより、現在の仕事が自分に適しているかを判断する材料になります。
2. 知識やスキルが足りていない
先輩社員や上司と自分を比較し「自分はまだまだ仕事ができない」「先輩たちのようになれるだろうか」と不安を抱える20代も多いです。
そのため、上司に積極的に相談してアドバイスを求めたり、社内外の研修やセミナーに参加したりするのが効果的です。成長のための具体的な行動計画を立てることで、不安を解消しながらスキルアップを図れます。
3. 将来のキャリア像が描けない
業務に慣れてスキルや知識が身についてくると「次のステップは何だろう」と考え始める時期が訪れます。周囲の同僚や先輩がキャリアップする姿を目にすると、焦りを感じる場合もあるでしょう。
対処法としては、自分が本当にやりたい事項は何か、今の会社に入社した目的は何か、将来どのような人間になりたいのかを再確認する必要があります。原点に立ち返る事で、自分のキャリアの方向性が見えてくるかもしれません。
【30代】キャリア迷子になる原因と対処法
本項では、30代特有のキャリア迷子の原因と対処法を紹介します。
- 専門スキルに自信がない
- 将来に不安を感じる
適切に対処することで、30代のキャリア迷子から抜け出せます。
1. 専門スキルに自信がない
複数回の転職や社内異動を経験した人の中には、特定の分野で深い専門性を身につけられず、スキルに不安を感じるケースがあります。中途採用市場では即戦力が求められるため、同年代と比べて専門スキルが不足していると感じると、キャリアの選択に迷いが生じます。
現状のスキルレベルを分析し、他者と比較して専門性が不足していると判断できる場合は、すぐに転職を考えるのではなく、スキルアップに力を入れる方法が望ましいです。
「半年以内に業界資格を取得する」など、明確な達成目標を立てると行動しやすくなります。
2. 将来に不安を感じる
30代は、仕事にある程度慣れ、成果も出せるようになっている一方で「このまま今の仕事を続けていいのか」「本当にこの会社に骨を埋めていいのか」と、将来に対する不安が強くなる時期です。
特に、転職市場での年齢制限や家族の問題、周囲とのキャリアの比較など、20代とは異なる現実的な重圧がのしかかり、身動きが取りづらくなりがちです。
対処法としては「今の延長線上で満足できるか」を考えることが重要です。
例えば、以下のような点を考えてみましょう。
- 今の職場で5年後、10年後も働き続けたいと思えるか
- 今の業界が5年後も成長しているか
- 今のスキルで5年後も市場価値を保てるか
もし一つでも違うと感じるなら、副業でスキルを身につけたり、学び直しを始めたりしましょう。
【40代】キャリア迷子になる原因と対処法
40代のキャリアには、20代や30代とは異なる以下のような特有の課題があります。
- キャリアの選択肢が限られていると感じる
- 管理職への昇進に迷いがある
- 出世に限界を感じている
これらの悩みを一つずつ解決することで、40代のキャリア迷子状態から抜け出すヒントが見つかります。
1. キャリアの選択肢が限られていると感じる
40代になると体力面や金銭面、精神面から考えても安易に退職や転職に踏み切れない年齢になります。また、長年積み上げてきた実績やスキルを手放すリスクも検討せざるを得ません。
制約により「もう選択肢は限られている」と感じ、40代でキャリア迷子になる原因になります。
したがって、これまでの経験を活かせる副業を始めたり、副業からスモールスタートで起業を目指すなど、リスクを抑えた新たな挑戦を検討してみましょう。
2. 管理職への昇進に迷いがある
40代は現場で手を動かす側から、部下を指導・管理するマネジメント側へ移行する時期です。しかし、実務に携わることに喜びを感じ、最前線で働き続けたいと思う人もいるでしょう。
一方で、同期や後輩が管理職に昇進する中「組織内で浮いた存在になるのでは」という不安を抱え、キャリアの方向性に悩むケースもあります。
こうした状況では、スペシャリストとしての道を歩むのか、マネージャーとして組織を率いる道を選ぶのか、自分の適性や価値観に照らし合わせた判断が求められます。
3. 出世に限界を感じている
自分より若い世代が次々と昇進するのを目の当たりにすると「自分は部長や執行役員まで昇格できるだろうか」という不安が生じます。「このままでも大丈夫なのか」「出世するために何をすべきか」といった迷いを抱えるケースもあるでしょう。
出世したいのであれば、目に見える形で成果を上げる努力が必要です。部下のマネジメント能力を高めたり、新規事業の立ち上げに関わったりするなど、自分の価値や能力を明確に示すアクションを起こしてください。
キャリア迷子を抜け出すための5ステップ
キャリア迷子の状態から抜け出すには、以下のようなアプローチが効果的です。
- 現状の不安やモヤモヤを書き出す
- 自己分析をして自分の価値観や強みを知る
- 興味のある分野や仕事の情報を集める
- 短期・長期のキャリア目標を考える
- 小さな行動から選択肢を試してみる
以下の5つのステップを順に実践することで、自分のキャリアの方向性が見えてくるでしょう。
1. 現状の不安やモヤモヤを書き出す
「今の仕事を続けるべきか判断がつかない」「この職場は本当に自分に合っているのだろうか」といった漠然とした疑問や不安を紙に書いて整理しましょう。
曖昧な不満や懸念を言葉で表現し、問題点を明確にする姿勢が大切です。頭の中にあるモヤモヤした感覚を書き出すだけで、気持ちが整理され、心の負担が軽くなる場合があります。
仕事中にやりがいを感じる場面や、過去の達成体験を振り返ってリスト化するのも有効です。
2. 自己分析をして自分の価値観や強みを知る
自分の長所や得意分野、保有スキル、大切にしている価値観、関心領域などを徹底的に洗い出しましょう。自分ができる分野や、実現したい願望をまとめると効率的です。
自己分析を通じて、自分の特性や志向を深く理解できれば、現在の職務が自分に適しているかを判断できる基準が生まれます。
また、アピールできる特性が明確になったり、新たな適職が見つかったりする可能性も高まるでしょう。
3. 興味のある分野や仕事の情報を集める
キャリア迷子を抜け出すためには、自分の興味や強みを活かせる可能性がある分野や職種を知ることが欠かせません。情報がないままだと、選択肢の幅が狭まったり、先入観だけで判断してしまったりするリスクがあります。
求人サイトを活用して、興味を惹かれる職種や企業がどのような人材を募集しているかを調査しましょう。あわせて、業界の現状や将来展望、求められるスキルや人物像も情報収集することが大切です。
情報を集める過程で「自分のスキルがどこで活かせるか」「企業にどう貢献できるか」を整理できるようになります。
4. 短期・長期のキャリア目標を考える
キャリア迷子を抜け出すには、目先の業務だけでなく、自分の未来像を具体的に思い描くことが大切です。将来なりたい姿を明確にすることで「今やるべきこと」がはっきりし、成長を実感しながら前に進めるでしょう。
最初は「5年後にはマネージャーになっていたい」「海外勤務を経験したい」という少し背伸びした理想像でも構いません。ワクワクする目標を描きましょう。
そのうえで「半年以内にチームのリーダーとして案件に関わる」「1年以内に語学資格を取得する」といった短期目標を設定し、長期目標へのステップとして落とし込むことが重要です。
短期・長期それぞれの目標を持つことで、日々の行動にも明確な意味づけができ、キャリア設計が現実的になります。
5. 小さな行動から選択肢を試してみる
新しいキャリアを考えるとき、いきなり転職やキャリアチェンジに踏み切る必要はありません。まずは小さな挑戦を重ねることで、リスクを抑えながら新しい選択肢を見つけられます。
例を挙げると、以下のような方法が挙げられます。
- クラウドソーシングでライティングやデザイン案件に挑戦してみる
- 週末にWebデザインやマーケティングのスクールに通う
小さな行動を積み重ねるうちに、挑戦へのハードルも下がり、自信も育っていきます。失敗を恐れず、まずは試してみることで、キャリア迷子から抜け出せるでしょう。
【職種別】キャリア迷子の例
本項では、職種別のキャリア迷子の例を解説します。
- 看護師
- エンジニア
職種特有の悩みと解決策についても解説するため、参考にしてください。
1. 看護師
医療現場で働く看護師の中には「訪問看護で患者さんに時間をかけた個別ケアを提供したい」という理想を持ちながらも、時間制約や保険制度などの現実的な制限によって思うようなケアができないというジレンマを抱える人がいます。
理想とする医療や患者との関わり方と、現実のギャップに苦しみ、キャリアの方向性に迷いが生じるケースです。こうした状況では、自分の看護観や価値観を見直し、理想に近い働き方や職場を模索することが重要です。
そのうえで、訪問看護ステーションやホスピス、慢性期病棟など、より理想に近いケアスタイルを実現できる職場への転職を検討しましょう。
2. エンジニア
IT業界のエンジニアは、技術の進化が非常に速く、継続的なスキルアップが求められる一方で、将来への不安やキャリア迷子に陥りやすい職種です。実際に、レバテック株式会社の調査によれば、約63%のITエンジニアが将来性に不安を感じています。
さらに、近年は世界的なテック業界のリストラや雇用不安も重なり「このままエンジニアとしてやっていけるのか」「どの分野に専門性を深めるべきか」といった将来への迷いが生まれやすくなっています。
しかし、AIやクラウド、セキュリティなど新しい分野への需要は依然として高い傾向です。技術トレンドに合わせてスキルを継続的にアップデートしていくことが、キャリアの安定や成長につながるとされています。
出典:ITエンジニアのキャリア形成と技術に関する意識調査|レバテック株式会社
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キャリア迷子とは、将来の方向性が見えず自分の職業に戸惑いを感じている状態です。
「今の仕事が合っているのかわからない」「転職すべきか迷っている」など、多くの人が年代を問わず悩みを抱えています。自分一人で考え続けるほど、かえって迷いが深まる場合もあるでしょう。
キャリア迷子を抜け出すには、自己分析や情報収集などを行う必要があります。客観的な視点や専門的なアドバイスを得ることで、効果的に解決できるでしょう。
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