【通過率UP】職務経歴書の書き方6つのポイント|テンプレートも紹介

「書類選考を通過するための職務経歴書のポイントを知りたい」
「職務経歴書で自分の経験をどうアピールすれば良いのか悩んでいる」

転職活動で重要な書類である職務経歴書ですが、何をどのように書けば採用担当者に響くのか迷う方も多いでしょう。

本記事では、職務経歴書の基本的な書き方から通過率をアップさせる6つのポイントまで、OK例・NG例を交えて詳しく解説します。未経験転職の場合の対処法も紹介するため、あらゆる状況で役立つ内容です。

「職務経歴書の作成に不安がある」という方には、キャリア相談プラットフォーム「coachee(コーチー)」への相談をおすすめします。

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目次

 職務経歴書とは

職務経歴書は、これまでの仕事の実績や身につけたスキルを整理して伝える書類です。履歴書が氏名や住所、学歴といったプロフィールを定型フォーマットでまとめるのに対し、職務経歴書は自由度が高く、自分の経験をアピールできる形で作成できます。

採用担当者は職務経歴書を通して、応募者が実際にどのような業務に携わり、どのような力を発揮してきたかを把握します。

 職務経歴書の記載項目

職務経歴書には、基本的に以下のような項目を盛り込みます。

項目内容
タイトル文書の冒頭に「職務経歴書」と明記。日付と氏名は右寄せで記載。日付は提出日、郵送なら投函日を用い、西暦・和暦はどちらかに統一する。
経歴要約これまでのキャリアをおよそ250字で要約。経験の全体像を簡潔に示す。
職務内容勤務先の概要、担当業務、役職、担当した役割、成果などを整理して記載。
活かせる経験・スキル実務を通じて培ったスキルや専門知識をまとめる。
資格・免許資格名と取得時期を正確に記す。
自己PR自分の強みを示し、その強みを仕事でどのように活かせるかを説明。
志望動機(任意)応募先で実現したいことや活躍のイメージを添える場合に記載。

これらの項目を押さえることで、経歴を客観的かつ説得力をもって伝えられます。

目的

職務経歴書の役割は「自分の経験やスキルが、応募先が求める人物像に合致している」と伝えることです。

採用側は即戦力として成果を出せる人材を探しており、そのためには「過去にどういう業務を担い、どんな結果を残してきたか」が重要になります。

 採用担当者が職務経歴書で見ているポイント

採用担当者は職務経歴書を通して、2つの観点を確認しています。

  • 採用要件に合っているか
  • 早期離職の可能性が低いか

企業は事業を進めるうえで必要なスキルや経験をもつ人材を求めています。条件に合わない応募者を採用すると、既存社員の負担が増えたり、入社後に本人が力を発揮できず不満を抱えたりするリスクが高まるからです。

また、新しく採用した人材に一から仕事を教えても、すぐ辞めてしまえば教育にかけた時間が無駄になります。結果として、企業側も応募者本人も不利益を被るため、長く活躍できるかどうかも重要です。

 【通過率UP】職務経歴書の書き方6つのポイント|OK例・NG例付き

職務経歴書を評価する際、採用担当者が注目しているのは「仕事内容(62%)」「仕事への取り組み姿勢(51%)」「成果(38%)」とされています。したがって、職務経歴書は単に経歴を並べるだけでなく、成果や姿勢が伝わるように工夫することが重要です。

ここでは、通過率を高めるために押さえておきたい6つの書き方のポイントを紹介します。

出典:採用担当が履歴書や職務経歴書でチェックしているポイントは?|リクナビNEXT

1.最初の5行にこだわる

採用担当者が職務経歴書に目を通す時間は平均7.4秒程度といわれています。つまり、冒頭の数行で応募者の印象が決まる可能性が高いということです。

したがって、冒頭部分には、採用担当者の目を引く要素を5行以内で盛り込みましょう。以下にNG例とOK例を示します。

NG例:

営業職を経験しました。

OK例:

業界と担当商材:ITソリューション企業DEF社でクラウドサービスを担当所属企業の規模:業界5位、20XX年度の売上高95億円経験年数と職種:4年間、中堅・大手企業20社を対象に法人営業を担当組織と役割:15名体制の営業部でリーダー職を兼任主な担当業務:新規顧客の開拓と既存顧客への継続提案

参考:Ladders Updates Popular Recruiter Eye-Tracking Study With New Key Insights on How Job Seekers Can Improve Their Resumes|PR Newswire

 2.成果や実績は数字などで具体的に示す

職務経歴書を書く際には「目標比+ 10%」「営業所トップ3」など、数値や順位を用いて客観的に示すことが重要です。

また、具体的な経験を整理するには「STAR法」が有効です。

STAR法内容
Situation(状況)対象となる背景
Task(課題)当時の自分の役割や目標
Action(行動)課題解決のために取った行動
Result(結果)行動の成果や変化

以下にNG例とOK例を紹介します。

NG例:

売上を改善しました。

※状況(S)や役割(T)、行動(A)、結果(R)が不明確。

OK例:STAR法を活用

Situation(状況)主力商品の売上が前年より落ち込み、改善が急務となっていた。
Task(課題)営業担当として、売上回復の戦略を立て実行する必要があった。
Action(行動)既存顧客への提案を強化するとともに、新規顧客の開拓を重点施策として実施。オンライン商談を導入して効率を高めた。
Result(結果)その結果、前年同期比で売上を110%まで回復させることに成功。

3.活かせるスキルは応募企業・職種に関連するものを選ぶ

企業が最も注目しているのは「持っているスキルが、自社や職種にどう役立つか」です。関連性が見えないと「活躍が見込めない」と判断され、選考を突破できないことがあります。

応募先の人材要件を分析し、自分の強みの中から直結するものを選びましょう。

NG例:

動画編集スキルがあります。(金融業界に応募する場合)

OK例:

法人営業で培った交渉力と提案力を活かし、金融商品の販売拡大に貢献できます。

4.自己PRや志望動機には理由・エピソード・入社後の活躍イメージを盛り込む

採用担当者は「なぜ当社なのか」「なぜこの職種なのか」などを重視しています。過去の経験や価値観を根拠にした理由と具体的なエピソードを交え、入社後にどのように活躍できるかを描くことが大切です。

熱意だけでなく、再現性のある強みと将来イメージを結びつけることで説得力が高まります。

NG例:

御社で頑張りたいです。人と関わる仕事が好きなので営業職を希望しました。

※理由やエピソードが浅く、入社後の活躍イメージも見えない。説得力に欠ける。

OK例:

前職では法人営業として、中小企業を中心に新規開拓を担当していました。営業先は業界知識に乏しい企業が多く、難しいサービス内容をかみ砕いて説明する工夫を重ねた結果、3年間で新規契約数を120%に伸ばすことができました。貴社の新規事業でも、複雑なITサービスをわかりやすく伝える力を活かし、顧客基盤の拡大に貢献できると考えています。

※「過去の実績(営業経験で成果を出した) → 強み(説明力・顧客理解力) → 入社後の活躍イメージ(新規事業の顧客拡大)」が一貫して伝わる。

 5.見やすいレイアウトで作成する

どんなに内容が充実していても、読みづらければ採用担当者に伝わりません。視認性を高める工夫が必要です。

見やすい職務経歴書を作成するポイントは以下のとおりです。

  • フォントや文字サイズを統一する
  • 箇条書きや表を使って情報を整理する
  • 適度な余白と改行を取り、圧迫感をなくす
  • 一文を長くしすぎない

上記を踏まえたうえで、以下のNG例とOK例を参考にしてください。

NG例:

文字が小さく、改行がなく詰め込まれたレイアウト。

OK例:

フォント・サイズを統一し、業務内容や実績を箇条書きで整理。

6.職務内容と実績をわけて記載する

仕事内容と成果を混在させると、採用担当者は「何をして」「どのような成果を出したのか」を正しく判断できません。職務内容と実績をわけて書くことで、経験と実力が明確になります。

NG例:

法人営業を担当し、売上アップに貢献。

OK例:

【職務内容】法人営業として大口顧客7社を担当。【実績】需要縮小の中で前年比102%の売上を維持。

職務経歴書の書き方の詳細は以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

面接で聞いて欲しい事を書く/職務経歴書の書き方とルール 

 職務経歴書のテンプレート

職務経歴書は、自由度が高いからこそ「どう書き始めればよいかわからない」と悩む方も多いでしょう。そのような場合は、あらかじめ整理されたテンプレートを活用すると効率的です。

テンプレートを利用することで、必要な項目を漏れなく記載できるうえ、見やすいレイアウトを簡単に整えることができます。

以下のリンクからダウンロードできるので、ぜひご利用ください。

履歴書・職務経歴書ダウンロードはこちら

【簡単】職務経歴書の書き方ステップ

職務経歴書は手順を踏めば誰でも整理された内容に仕上げられます。

  1. 応募企業の求める人物像を把握する
  2. 自分のキャリアを棚卸しする
  3. 職務経歴書の形式を決める
  4. 職務内容・実績をまとめる
  5. 活かせるスキル・資格を記載する
  6. 自己PR・志望動機を作成する
  7. レイアウトと見直しを行う

まずは応募先がどのような人材を求めているのかを把握し、そのうえで自分の経験を棚卸しすることから始めましょう。その後、形式を決め、職務内容や実績を具体的にまとめることで、自分の力を客観的に示せます。

さらに、応募先に関連するスキルや資格を整理し、自己PRや志望動機ではエピソードを交えながら入社後の活躍を描くことが大切です。最後にレイアウトを整え、誤字脱字がないかを見直せば、完成度の高い職務経歴書になります。

 職務経歴書提出前の最終チェックポイント

本項では、職務経歴書を提出する前のチェックリストを以下にまとめました。

【基本情報】
・日付は提出日になっているか
・日付表記は和暦か西暦か、いずれかに統一されているか
【文章の構成】
・1つの段落や項目が長すぎず(目安は4行程度)、読みやすいか
・全体の分量が多すぎず、適切に整理されているか
・空欄が目立って内容が薄くなっていないか
・箇条書きや表で見やすく整理されているか
・見出しが適切に付けられ、全体の構成が分かりやすいか
【文体・表記】
「です・ます調」と「だ・である調」が混在していないか
・フォントや文字サイズの使い方が統一されているか
・誤字・脱字や入力ミスがないか
・内容の具体性・客観性があるか
・実績は数値を用いて具体的に示されているか
・第三者にも分かる客観的な指標が使われているか
・社内独自の用語や専門的すぎる表現を多用していないか
・応募するポジションに必要な経験やスキルを意識した内容になっているか
【レイアウト・デザイン】
・改行や余白が適切に取られ、読みやすいか余白のサイズや配置が全体で統一されているか
【その他】
・ファイル名が採用担当者にわかりやすいものになっているか(例:職務経歴書_氏名.pdf)
・PDFに変換した際にレイアウト崩れや文字化けがないか
・分量は1〜2ページ程度に収まっているか
・同じ内容を繰り返していないか
・強調(太字や下線など)が過剰になっていないか
・志望動機や自己PRの内容と一貫性があるか

これらを一つずつ確認すれば、読みやすさと内容の説得力が高まります。提出前には必ず時間を取って最終チェックを行いましょう。

 職務経歴書に関するよくある質問

本項では、職務経歴書に関する質問と回答を紹介します。

未経験の場合の自己PRの書き方は?

経験が浅い職種に応募する場合は、これまでの仕事で培った「ポータブルスキル」を強調するのが効果的です。例えば、顧客との円滑なやり取りに活かせるコミュニケーション力、状況に応じて冷静に判断できる自己管理力などは業界を問わず役立ちます。

 職務経歴書は手書きとパソコンどちらが良い?

修正や更新が容易で、見た目にも統一感を出しやすい点から、基本的にはパソコンで作成した方がよいでしょう。

 空白期間や短期離職がある場合、転職回数が多い場合はどう書けば良い?

何も触れずに提出すると「継続して働けないのでは」と疑念を持たれる可能性があります。長々と書く必要はありませんが、備考欄などで簡潔に理由を伝えるのが安心です。

例えば「資格取得のために学習に専念」「家庭の事情により一時的に離職」といった説明があれば、誠実さや前向きな姿勢を示すことができます。

職務経歴書作成時の注意点は?

職務経歴書は履歴書と併せて評価されるため、記載内容に矛盾がないことが重要です。勤務期間や部署名にずれがあると「信頼性に欠ける」と見なされる恐れがあります。

履歴書で基本情報を提示しつつ、職務経歴書では成果やスキルを具体的に補足することで差別化を図るのが有効です。

 ポイントを押さえて職務経歴書を作成するならcoachee(コーチー)へ相談を

職務経歴書の書き方のポイントは、採用担当者に自分の経験やスキルを数字や具体的なエピソードを用いながら的確に伝えることです。

職務経歴書の完成度を高めるには、自分だけで仕上げるのではなく、第三者の視点での添削を取り入れることも効果的です。内容の過不足や伝え方の改善点が明確になり、より魅力的な書類に仕上がるでしょう。

職務経歴書の添削・アドバイスを受けたい方には、キャリア相談プラットフォーム「coachee(コーチー)」がおすすめです。経験豊富なキャリアコーチが、あなたの経歴を最大限にアピールできる職務経歴書をマンツーマンで添削・アドバイスします。

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