キャリアコンサルタントは画像生成AIをどう活用するか?
まず、お気づきかもしれませんが、以下の画像はリアルな写真ではなく、生成AIによってつくられたイメージ写真です。生成AIを利用すれば10秒もたたずに生成してくれます。
キャリアコンサルタントは、時代のテクノロジーの動向にもアンテナを張ってきたいところです。
最近のテクノロジーといえばAIです。特に生成AIと言われるものの発達が目覚ましいのはご存じのとおりです。
Chat GPTの活用法については前回のマガジンで触れましたが、生成AI特に、テキスト生成ではなく、画像生成についてはどう使っていくのか?キャリアコンサルタントは、どう仕事に生かしていけるのか、を解説していきましょう。
どの画像生成AIが良いか?
では、画像生成AIはどのサービスを利用するのが良いのでしょう?キャリアコンサルタントにお勧めの基本的な3つのツールをご紹介しましょう。
1.Bing Image Creator(ビングイメージクリエーター)
2.Canva(キャンバ)
3.DALL・E3(ダリスリー)
上記の中で始めるならBingのCopilot(イメージクリエーター)が良いかもしれません。マイクロソフトのアカウント登録と、Edgeの利用が必要ですが、それさえできれば無料ですぐに利用できます。
また、オーストラリア発祥のCanvaですが、こちらに慣れている方は、Canvaのデザインがそのまま使えるので、おすすめです。意外と知られていませんが、Canvaでも高品質なAI画像生成が可能です。
プロンプト(指示文):自然あふれるおしゃれなオフィスで画像生成AIを楽しそうにパソコン上で操作するオーストラリア人の会社員の写真
プロンプト
キャリアコンサルタントにとっての使い方
では、キャリアコンサルタントとしての画像生成AIの使い方は何があるでしょう。結論としては、現状以下3点がありそうです。
1.自身のプロフィール(イラスト)に活用する
2.自身のブログの写真素材に活用する
3.自身のウェブページに活用する
順番に解説していきましょう!
1.自身のプロフィール(イラスト)に活用する
もし、ご自身の顔写真(実物)は事情があって非公開にしたいのだけど、自分らしい好印象の顔写真イラストを生成したいと考えたときに、プロのイラストレーターに有料でお願いするのも手ですが、生成AIにお願いすることもできます。
プロンプト(指示文):「信頼できそうなさわやかな男性のキャリアコンサルタントのイラストを漫画風に生成して」
プロンプト
細かい描写(漫画風)、人物の特徴、作風(イラストか写真)まで指定することがあり、これを変化させることで自分らしいイラスト・アイコンを生成することができるでしょう。
2.自身のブログの写真素材に活用する
例えば、「大学生のキャリア相談に応じています」というブログを書こうとします。この場合、大学生とキャリア相談員が、具体的にキャリア相談を行っている良いイメージの写真を素材して掲載したいものです。
ここで、生成AIをつかって、自由にその写真を生成してみましょう。
プロンプト(指示文):「おしゃれな大学のキャリア相談室の机を挟んで、スーツを着た日本人の女性大学生と、スーツを着た日本人の男性のキャリアコンサルタントが明るく1対1で対話を楽しんでいる写真を生成して」
プロンプト
すると、上記のようなイメージに合った写真を生成してくれます。実際はBingの場合、4枚候補を出してくれるので、好きなものを選択すればいいでしょう。
素材写真集から選べばいいという考え方もありますが、自分のイメージにしっかりあったものがないことも多いものです。生成AIのプロンプト(指示文)を変えながら、自分の意図に合う素材写真を得るということは大きなメリットと言えそうです。
また、SEO効果(グーグルなどの上位表示)の観点からも、素材集には存在しないオリジナルな画像の場合でブログテーマと合致している場合、加点要素となる可能性もあります(あくまで仮説です)
上記から多少プロンプトを変化させてみましょう。
プロンプト(指示文):「海が見えるキャリア相談室の机を挟んで、セーターを着た日本人の高齢の女性と、スーツを着た日本人の高齢の男性のキャリアコンサルタントが明るく1対1で対話を楽しんでいる写真を生成して」
プロンプト
上記のように、背景や人物は思いのままに変化させることができます。自分のブログのテーマ感に合わせて、自由に変えてみると面白いでしょう。
3.ウェブページに活用する
自身のウェブサイトをお持ちなら、ウェブサイトのオリジナル素材を作ってもらうのもありでしょう。
プロンプト(指示文)「シンプルだけど目立つウェブサイト上の「Click here」のアイコン画像を生成して」
プロンプト
いかがでしょうか?テキスト生成AIも大いに役立ちますが、画像生成AIも使わない手はありません。キャリアコンサルタントこそ、先陣を切って使用してみてはいかがでしょう。
著作権について
まだ、AI画像生成についての具体的な法整備はこれからということですが、一般的にブログ、ウェブサイトなどの私的な利用については、問題ないと解釈されているようです。商用まで問題ないというAI画像生成もあり、各々判断していくことになりそうです。(著作権の動向はチェックしておきたいところですので、今後の動向に注意しながら使用していきましょう)