仕事のやる気が出ないのはなぜ?原因や今すぐできる6つの方法を解説

「仕事のやる気が出なくて業務が進まない…」
「やらなければならないことはわかっているのに、まったくやる気が出ない」
「最近、仕事に対するモチベーションが下がる一方で困っている」
仕事へのやる気が出ないと感じている方は、全体の約8割にも上ります。日々の業務量や人間関係などが理由でやる気がなかなか出ないですよね。
そこで本記事では、仕事のやる気が出ない5つの原因と具体的な解決策を6つ紹介します。年代別の特徴や、やる気を取り戻す方法も解説しているため、モチベーション低下に悩む方に役立つはずです。
本記事を読んで、あなたに合った解決策を見つけ、仕事への意欲をもう一度取り戻しましょう。
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仕事のやる気が出ない・疲れたと感じる人は多い
仕事へのモチベーションが低下する背景には、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。年代によって傾向は異なりますが、やる気が出ない状態を放置すると、キャリアや人生に悪影響を及ぼすでしょう。
本項では、やる気が出ない社会人の実態と、リスクを解説します。
仕事のやる気が出ない社会人は約8割!
株式会社キュービックの調査によると、78.7%もの社会人が「仕事のやる気が出ないことがある」と答えています。中でも、23.6%の人が「やる気が出ないことが原因で業務や日常生活に影響がある」と回答している状況です。
年代別に見ると、下記のような結果になりました。
年代 | やる気が出ない人の割合 |
20代 | 75% |
30代 | 77.2% |
40代 | 80.9% |
20代でやる気が出ないと答えた人の割合は75%と全体と比べて割合は低い傾向です。しかし「やる気が出ないことが原因で業務や日常生活に影響がある」と回答した人が一定数おり、状況が深刻化しやすい状況がわかります。
一方で40代では、80.9%にまで上昇します。40代は「中間管理職」が多い世代であり、上司と部下の板挟みによりやる気が出づらい環境に置かれていると言えるでしょう。ただし、深刻度は低い傾向にあるようです。
やる気が出ない状態が続くリスク
仕事へのモチベーションが低下したまま放置すると、さまざまなリスクがともないます。
まず、やる気を失った状態で働き続けると、成果やスキルの向上が期待できず、自己成長の機会を逃す恐れがあります。特に20代や30代前半というキャリア形成で重要な時期を無駄にしかねません。
また、集中力が無くなり作業効率が悪化するとミスが増加し、納期遅れなどを招くリスクが高まります。その結果、上司や同僚から信頼を失う可能性もあるでしょう。
さらに、長期間にわたってやる気を失ったまま仕事を続けると「うつ病」などの精神疾患を発症するリスクもあります。精神的な病気になれば日常生活にも支障をきたし、場合によっては長期療養が必要になる恐れもあるでしょう。
出典:社会人の約8割が自覚!仕事のやる気が出ないのは当たり前?原因や対処方法を1,023人に調査|ミライトーチ編集部
【実態調査】仕事のやる気が出ないのはなぜ?5つの原因を解説
仕事へのモチベーションが低下する原因は、人それぞれ異なりますが、共通する要素があります。
本項では、仕事のやる気が出ない原因を詳しく説明します。
- 業務量が多い・飽きてきた
- 職場の人間関係にストレスを感じる
- 仕事の意味や目的を見失っている
- 評価や待遇に不満がある
- 将来のキャリアが描けない
1.業務量が多い・飽きてきた
仕事量が多すぎると、心身ともに疲れ果て、やる気を失う状態になります。加えて、同じ業務の繰り返しによって単調さを感じ、仕事への興味が薄れるケースもあるでしょう。
業務量の多さと単調さが重なれば、モチベーションがさらに低下する恐れがあります。
2.職場の人間関係にストレスを感じる
上司からの過度なプレッシャーや不適切な指導により、ストレスが蓄積しやる気が失われる場合があります。また、同僚との価値観の違いやコミュニケーション不足により、チームワークが低下することもあるでしょう。
さらに、人間関係によりメンタルヘルスに影響を及ぼす人も多いため、精神疾患を避けるためにも早めの対処が必要です。後述する「仕事のやる気がどうしても出ない時の4つの選択肢」では、職場の人間関係にストレスを感じるときに取りたい対処法も解説しているため、ぜひ参考にしてください。
3.仕事の意味や目的を見失っている
日々の業務に追われるうちに、自分の仕事が会社や社会に貢献しているのかわからなくなるケースがあります。仕事が単なる作業になってしまい、目的意識が薄れるためです。
仕事の意義を見出せなくなれば、モチベーションが低下するのは当然でしょう。キャリアの方向性が不明確なまま、惰性で仕事を続ける状態に陥るリスクがあります。
4.評価や待遇に不満がある
業務量や責任の重さに比べて、給与が見合っていないと感じる人は少なくありません。頑張りや成果が適切に評価されず、昇進・昇給に反映されない不満もあるでしょう。
努力が報われないという感覚が、モチベーション低下につながります。待遇への不満が長期化すれば、仕事への意欲が低下します。
5.将来のキャリアが描けない
現在の仕事が自身のキャリアプランと合致していないと感じたり、会社内での成長機会や将来性が見えなくなったりすると、やる気を失いがちです。
キャリアの展望が持てなければ、現在の仕事へのモチベーションも低下するでしょう。スキルアップの機会が限られているという不安も重なるはずです。
出典:社会人の約8割が自覚!仕事のやる気が出ないのは当たり前?原因や対処方法を1,023人に調査|ミライトーチ編集部
仕事のやる気を取り戻す方法6選
仕事にやる気が出ない場合は根性で解決できるわけではないため、以下のように具体的な対策を取りましょう。
- 仕事の目標を小さく設定する
- スケジュール管理の方法を見直す
- 休憩時間の使い方を工夫する
- 同僚や上司に相談する
- 新しいスキルを学ぶ
- プライベートの時間を確保する
自分に合った方法を見つけ、実践してみてください。
1.仕事の目標を小さく設定する
仕事のやる気を取り戻すために、大きな目標を細分化し、達成可能な小さな目標に分けてみましょう。日単位や週単位など、短期的な目標を設定します。
例えば、月間売上目標1,000万円を週次250万円に分割したり、四半期の新規顧客開拓目標を月単位の商談件数に置き換えたりすると、進捗が見えやすくなります。
小さな目標を作り成功体験を積み重ねると、やる気を取り戻せるはずです。目標達成のたびに自己肯定感が高まり、モチベーションの向上につながるでしょう。
2.スケジュール管理の方法を見直す
スケジュール管理を見直すと、仕事の効率が上がり、やる気を取り戻しやすくなります。タスクを細分化し、一つひとつの作業を達成しやすくして、達成感が得られるようにしましょう。
例を挙げると、朝の2時間を「集中タイム」として設定し、重要な企画立案や報告書作成に充てるなどの工夫が考えられます。また、1日の終わりに翌日のスケジュールを確認し、優先度の高いタスクを午前中に配置するなど時間配分も工夫しましょう。
3.休憩時間の使い方を工夫する
仕事中に休みが取れていない方は、ONとOFFのメリハリをつけ、心身が休息できる時間を確保しましょう。
デスクから離れて気分転換を図るのも効果的です。例えば「昼休憩を利用して5分程度の簡単なストレッチをする」「オフィス近くの公園でゆったりと過ごす」などが挙げられます。
4.同僚や上司に相談する
一人で抱え込まないように、周囲のサポートを求めることも大切です。具体的な改善案や解決策を話し合ってみましょう。例えば、定期的な1on1ミーティングの時間を活用して、現在の業務の進め方に関する課題を共有したり、他部署との連携方法についてアドバイスを求めたりするなどが挙げられます。
他者の視点や経験から新しい気づきを得られると、仕事が円滑に進みやる気が出やすくなるでしょう。
5.新しいスキルを学ぶ
成長を実感すると仕事への意欲が高まり、前向きな気持ちになれるため、新しいスキルを学ぶこともおすすめです。現在の業務に関連する資格や知識を習得したり、将来のキャリアに活かせる学習機会を見つけたりしましょう。
具体的には、業界関連の資格取得に向けて週末の時間を使って勉強するなどが挙げられます。ほかにも、社外のビジネスセミナーや異業種交流会に参加して視野を広げたり、最新のデジタルツールの使い方を動画で学習したりするのも良いでしょう。
6.プライベートの時間を確保する
プライベートの時間を確保することで、心身が休まり仕事へのモチベーションが高まります。休日は仕事について考えないよう意識的に切り替えましょう。
例えば、プライベートで下記のような時間を取ってみてください。
- お気に入りの料理を作り、家族と食事を楽しむ
- 週末は趣味の園芸や読書の時間を確保する
- 月に一度は友人とゆっくりランチを楽しむ
プライベートを充実させるために、仕事も頑張ることにもつながります。
【年代別】仕事のやる気が出ない原因と解決策
20代や30代、40代、50代と、ライフステージに応じて、仕事へのやる気が出なくなる理由は変化します。
本項では、年代別の原因と解決策を詳しく解説します。
1.20代
20代は社会人経験が浅いため、仕事の進め方や職場のルールに慣れていない点が原因でやる気を失う場合が多い傾向です。特に、理想と現実のギャップに直面し、モチベーションが低下するケースがあります。
したがって、目標を小さく設定し、達成感を得てモチベーションを維持しましょう。
例えば、毎日の業務日報を丁寧に書くことから始め、先輩社員からフィードバックをもらう習慣をつけると着実に成長を実感できます。3か月ごとに自分の成長目標を設定し、上司と定期的な面談を通じて進捗を確認しましょう。
2.30代
30代になると、仕事の責任が増え、プレッシャーやストレスが原因でやる気を失う場合があります。さらに、家庭と仕事の両立が難しく、時間的・精神的な余裕がなくなる点も要因です。
対処するには「完璧主義」から脱却することが重要です。すべてを100%こなそうとするのではなく「80%でOK」という考え方を取り入れましょう。これにより、過度なプレッシャーから解放され、より効率的に仕事を進められるようになります。
また、仕事の効率化を目指すことも重要です。具体的には、定型業務は可能な限り自動化やテンプレート化を行い、クリエイティブな業務や付加価値の高い仕事に時間を割きましょう。
3.40代
40代はキャリアの中盤に差しかかり、仕事に対する情熱が薄れるケースがあります。特に、若手との競争や体力の低下がやる気の低下につながる場合もあるでしょう。
そのため、これまでの経験を活かし、後輩の育成や新しい役割に挑戦してみましょう。例えば、若手社員向けのプログラムで指導役を務めたり、自身の専門知識を活かした社内研修の講師を担当したりすると、新たなやりがいを見出せます。
4.50代
50代になると、定年が視野に入り、仕事への意欲が低下する場合があります。特に、役職定年が近づいていることや組織内での役割が変化することなどがモチベーションに影響を与えます。
解決策としては、副業を通じて新しい目標を見つけましょう。例として、これまでの経験を活かしたコンサルティング業務に携わるなどにより、新たな活躍の場を見出せます。
仕事のやる気がどうしても出ない時の4つの選択肢
先述した仕事のやる気を取り戻す方法を試しても、どうしてもやる気を取り戻せない際は、下記の対策を取りましょう。
- 精神的につらいときは医療機関を受診する
- 休むことを検討する
- 社内で異動や配置転換を申し出る
- 副業にチャレンジする
- 転職という選択肢を考える
以下の項で詳しく解説します。
1.精神的につらいときは医療機関を受診する
「朝起きられない」「食欲不振や不眠が続く」など、心身の不調が長期化している場合は、医療機関を早めに受診しましょう。精神疾患を発症している恐れもあるため、悪化しないように受診する必要があります。
また、産業医や産業保健スタッフに相談することもおすすめです。職場特有のストレスや健康問題に精通しており、仕事と健康の両立に関する具体的なアドバイスを提供できます。
2.休むことを検討する
仕事のやる気が出ない状態が続く場合、休職を検討してみましょう。休職によって心身のリセットができ、慢性的なストレスや疲労から解放されることで、失われたモチベーションを取り戻す機会を得られます。
休職中は、仕事に復帰するために勉強するなどの行動はせずに、睡眠を8時間程度とるなど十分に休んでください。やる気が回復してきたら、軽い運動をして心身をリフレッシュしましょう。その後、新しいスキルを身につけたり、今後のキャリアを考えたりすることがおすすめです。
3.社内で異動や配置転換を申し出る
仕事内容や人間関係などでやる気がでない場合は、社内異動などをする方法もあります。上司に社内異動や配置転換ができるか聞いてみましょう。
上司と話す際は「営業職からバックオフィスへの異動で企画力を活かしたい」など、具体的な希望と理由を話しましょう。異動先の部署について事前に業務内容や必要なスキルを調べておくと、建設的な話し合いが進められるはずです。
4.副業にチャレンジする
本業とは異なる分野で新たな挑戦をすると、仕事への意欲が再び芽生える可能性があります。新しい発見や人との出会いが、視野を広げるきっかけになるでしょう。
例えば、平日夜のオンライン英会話講師や休日を使ったWebデザインの仕事など、自分のスキルと時間に合わせた副業選びをおすすめします。
5.転職という選択肢を考える
今の仕事でやる気が長い間出ない場合、転職を考えるのも一つの方法です。「毎日仕事に行くのがつらい」「やりがいを感じられない」という状態が続いているなら、一時的な気分の落ち込みではなく、環境を変えた方が良いでしょう。
転職を成功させるには、今の職場から逃げ出すのではなく、自分自身をよく知ることが大切です。まず、自分の得意なことや好きなこと、将来どのような仕事をしたいのかを考えましょう。
その後に、自分の興味や能力に合う業界や職種を調査すると、やりがいをもって取り組める仕事が見つかる場合があります。
仕事のやる気が出ないに関するQ&A
本項では、仕事のやる気が出ないに関する疑問をQ&A形式で解説します。
- 休み明けや就職・転職後にやる気が出ない原因は?
- 仕事のやる気が出なくなる前にできることは?
- 部下や後輩の仕事のやる気が出ない時の対処法は?
以下の項で詳しく解説します。
1.休み明けや就職・転職後にやる気が出ない原因は?
長期休暇や環境変化により生活リズムが乱れると、仕事モードへの切り替えが難しくなるため、やる気が出なくなります。特に年末年始休暇や夏季休暇後は多くの人が経験します。
また、新しい職場での緊張や不安から精神的なストレスが積み重なり、モチベーションが下がることもあるでしょう。例えば「朝の準備に時間がかかる」「通勤経路に慣れない」といった些細な変化も、疲労感につながります。
改善するには、休暇終了1週間前から少しずつ早寝早起きを心がけ、生活リズムを整えましょう。休み明けの初日は余裕をもって出社し、無理のないペースで業務に取り組むといった工夫も効果的です。
2.仕事のやる気が出なくなる前にできることは?
仕事のやる気が出なくなる前にできる取り組みとして、日々の業務内容や達成した目標を記録に残すことを推奨します。例えば、スマートフォンのメモ機能を活用するなど、自分に合った方法で記録を残してください。
さらに、自分の成長を実感できるように、毎日の業務終わりには5分程度で振り返りの時間を設け「今日の良かった点」「明日に活かせる学び」などをメモしましょう。
3.部下や後輩の仕事のやる気が出ない時の対処法は?
まず、1対1の面談の機会を設け、部下の話に耳を傾けます。「最近の業務で困っている点は?」「やりがいを感じる仕事は何?」といった質問から対話を始めると良いでしょう。
面談では、部下の発言を否定せず「たしかにそうだね」「気持ち、よくわかるよ」など、共感的な言葉を意識して使います。モチベーション向上につなげるために「先日のプレゼン資料はとてもわかりやすかった」など、具体的な場面を挙げて良い点を褒めると良いでしょう。
上司からの一方的なアドバイスはしないようにしてください。「どうしたら改善できると思う?」と部下の意見を引き出しながら、一緒に解決策を考えましょう。
仕事のやる気が出ない場合はcoachee(コーチー)に相談を
仕事のやる気が出ないことは、約8割の社会人が経験する悩みです。
業務量の増加や職場の人間関係など、原因は人それぞれ異なりますが、状況が悪化しないように早めに対策を取りましょう。本記事で紹介した6つの改善策や年代別の解決方法を参考に、自分に合ったアプローチを見つけてください。
仕事のやる気が出ないことに関して、状況に合わせたアドバイスが必要な方は、キャリア相談プラットフォーム「coachee(コーチー)」の利用がおすすめです。
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