最も大切なのは「自分が仕事に求めていること」に気づくこと | 採用面接経験からのキャリアアドバイス

Career Coacheeのインタビュー写真

キャリア支援のアドバイザーに相談を依頼したくても「誰に依頼したらいいかわからなくて一歩踏み出せない…」という方は少なくありません。

そこで本記事では、企業の面接官や管理職を経てキャリアコーチとして活躍されている「Career Coachee」さんのお話を伺っていきます。

目次

企業での採用面接官としての経験を活かしキャリアコーチへ

キャリアコーチを始められたきっかけを教えてください。

自分のスキルを活かして「転職や就活をする方々の力になりたい」と思ったことが、私がキャリアコーチを始めたきっかけです。

私は元々企業で採用時の面接官を務めており、ちょうど人材育成担当をしていたときにスキルアップしたいと思い、その経歴からキャリアコンサルタントの資格を取りました。そしてまずは、自社内でキャリア相談を始めたことが、キャリアコーチとしてのスタートです。

また「キャリア相談室」という組織を所属する事業部内で立ち上げて室長を務めたり、副業で学生向けの就活塾の講師としてコーチングの仕事に携わったりしてキャリア支援の経験を積んでいきました。

そんななか、キャリアコンサルタントの仲間からオンラインでコーチングできる「Coachee」というサービスがあることを教えてもらい、本サービスに登録したという流れです。

キャリアコンサルタントの資格を取得する前と後で変わったことはありますか?

キャリアコンサルタントの資格を取得する前と比べると、資格取得後は相談者の反応が明らかに良くなったと思います。

29年という長い期間、管理職として務めてきた中で、幾度となく部下と面談してきました。ただ、2018年にキャリアコンサルタントの資格を取るまでは、いわゆる自己流の管理者的アプローチの面談だったと思います。

面談の終了後に、部下が寂しそうに帰ってゆく後ろ姿を見ることが多かった印象です。そんな中、キャリアコンサルタントの資格取得に向けて勉強するにつれて、相談者の話に耳を傾ける大切さに気づき、傾聴を実践できる能力を高めることができました。

資格取得後に部下と面談をした際には、嬉しそうに帰ってゆく後ろ姿を見られるようになったことからも、資格取得前と比べて、コーチングの技術は上がっていることを実感しています。

採用する側とされる側両方の視点を持っていることが最大の強み

ご自身のキャリア相談の強みはどのようなポイントでしょうか?

採用する側と採用される側両方の視点を持っていることですね。

企業で新卒の採用面接官を15年、中途採用の面接官を4年間経験してきたので、企業がどのような視点で就職希望者を採用しているか理解しています。

また、学生向けの就活塾の講師を務めた経験もあるので学生の方の思考も知っています。その経験から、求職者側の事情にも寄り添ったサポートをすることができます。

つまり、企業がどのような求職者を採用したいと思っているのかを押さえたうえで、キャリア相談者にアドバイスできるのは、私が持つ最大の強みです。

キャリア相談を行ううえで、とくに大切にしているポイントを教えてください。

1回のセッションで、ご相談者の方に満足していただけるよう努めています。60分や90分という短い時間の中で、満足のいくコーチングを提供できるようサポートすることは、私がとくに大切にしているポイントですね。

たとえば、抽象度が高い話や理解しにくい内容は、相談の中でもイメージを持って頂けるように質問したり、何をどうするべきかわかるよう具体的に伝えたり、アクションプランを自ら気付いていただき、ご相談者様に読み上げてもらうなど、さまざまな工夫をしています。

最も大切なのは「仕事に何を求めているのか」に気づくこと

多くの相談者に共通している「惜しいところ」があれば教えてください。

これまで多くの経歴書を拝見してきましたが、応募先の人材要件を満たせていない方が多い印象があります。よくあるのが、相談者自身が担当してきた業務を箇条書きにしているケースです。

実際は、現職とは異なる仕事を志望されるケースも多いと思います。そのため採用する企業から見た場合、ご自身が担当してきた業務内容を見てもピンとこないでしょう。

応募先企業の人材要件にマッチした内容をアピールしないと、書類審査すら通らないことがほとんどです。

経歴書を作成する際は、応募する企業の人材要件と求める人物像に合致していることをチェックすべきでしょう。

  • 「私の職歴は貴社の人材要件を満たしている」
  • 「私の強みは貴社の求める人物像にマッチしている」

このように見せ方の工夫をすると、企業の採用担当者に興味を持ってもらいやすくなります。

企業の人材要件は1社ずつ異なるので、応募書類は同じものを使いまわすのではなく志望先に合わせて調整しましょう

最後に、キャリアに悩む相談依頼者の方々にメッセージをお願いします。

転職活動において、最も大切なのはご自身がどのように生きたいか、何を仕事に求めているのかということに気付くことです。

私のコーチングでも「自分が本当に求めていること」に気づいてもらい、確認していただくための質問を行っています。

言い換えると、「仕事の軸」というもので、ここがしっかりできると、企業の選択が正しいのかが明確になります。そうすると転職で失敗する可能性を低くすることができると思います。

そうすれば、職務経歴書や面接でのアピール力も改善され、企業とのマッチ度も上がるので通過率も高まっていくものです。

転職を成功させるには、まず「ご自身を知ること」。この大切さに気付いていただければと思います。

Career Coacheeさんのキャリアサポートを受けたい方へ

Career Coachee」さんに相談すると「転職したいけど何から手を付けたらいいかわからない」「職務経歴書を作ったけどこれでいいのか不安…」といった悩みや課題が解決するかもしれません。

Career Coachee」さんに、まずはチャットで見積相談することも可能です。ご希望の方は、こちらからお申し込みください!

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