「プログラミングスクールはやめとけ」の真実。失敗する人、成功する人の特徴
エンジニアになるためには、一定の知識やスキルを求められます。プログラミングスクールはその知識・スキルを体系的に学べるため、多くの方が利用されます。
しかし、プログラミングスクールをgoogleで検索すると『スクールへは行くな!』という記事を見かけます。
そんな記事を見かけると不安になってしまいますよね。
僕が本当にスクールに通っても意味があるのかな?
数十万円もの価値はあるのかな?
自分についていけるのか?心配だな
多くの方はそんな風に思ってしまう方も多いはずです。
これ実は、『行かない方が良い人もいる』という意味で、結論からすると本気でエンジニアになりたい方はプログラミングスクールに行った方が良いです。
私は、未経験からエンジニアになりたい方へ、通常の転職エージェントとして支援し、また、プログラミングスクールで就職支援担当、採用支援担当としても従事しておりました。
多くの方をエンジニアとして転職成功させることが出来た一方で、殆どがプログラミングスクールを卒業される方でした。自社開発企業や日本を代表するような大手IT企業でエンジニアとして就職された方も数多くいらっしゃいました。
残念ながら、プログラミングスクールで学習されていない方は、残念ながら『開発』エンジニアとしては、ほとんど決定させることは出来ませんでした。。
そのため、開発エンジニアに本気でなりたい方へはプログラミングスクールをおすすめしております。
ただし、おすすめ出来ない人も一定数いらっしゃいます。
そこで、この記事では、プログラミングスクールを検討している方に向けて、プログラミングスクールに通うと失敗する人、成功する人についてお伝えします。
高橋 秀誓
キャリアコンサルタント
coachee株式会社 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
プロティアン認定ファシリテーター
キャリア相談プラットフォーム『coachee(コーチー)』運営者
明治大学卒業後、リテール、パーソルキャリア(旧インテリジェンス)を経て総合人材サービス会社に勤務。
求人広告、人材紹介、人材派遣、SESにおける、ソリューション提案、事業統括、会社設立等に従事。エグゼクティブ,Web,IT,SI.HRにおけるリクルーティング支援、キャリア形成支援を行う。
相談実績は3500人以上。
厳選プログラミングスクール6選
プログラミングスクールを検討されている方は、まずは無料相談にて相談されることをおすすめします。
同じプログラミングスクールでも、会社が異なるとここまで違うのか!というほど、サービスに違いがあります。
必ず自分の相性・方向性を確かめてから入校を決めましょう!
「プログラミングスクールはやめとけ」の理由
それでは、「プログラミングスクールはやめとけ」という方の理由はどのようなものでしょうか?
高額な費用がかかる
プログラミングスクールの費用は、コースや形態によって様々。
数ヶ月毎日受講される形態ですと、30万円~60万円と、高額な費用がかかってきます。
わざわざ就職するためにお金をかける必要はないという意見から「やめておけ」という声があります。
多くのまとまった時間を要する。場合によって退職する必要がある。
毎日受講コースの場合は、例えば平日10:00~19:00の間で受ける必要があり、就業中の方は受けることが出来ません。
その場合は、一度退職してから受講することになります。
3ヶ月コースの場合、少なくとも3ヶ月は無職となり、更に金銭的に厳しいという声があります。
学んだ言語と採用後に使う言語が違う。学んだ言語が活かされない。
一言にITエンジニアと言っても、任される役割や開発するサービスによって、使用する言語は違います。
「Ruby」を学んだけれども、「Java」を使用する会社に就職する事になるケースも。捉え方にはなりますが、無駄なことをしているという声があります。
本当に転職できるかはわからない。
プログラミングスクールを卒業したからと言って採用が決まるわけではありません。
一般の方と同様に転職活動を行い、プログラミングスクールに通っていない方が受かり、プログラミングスクールを卒業した方が受からないということもあります。
高額な費用と期間を費やしたのにエンジニアとしての道を諦めたということもありえます。そういったリスクから出てくる声があります。
転職保証が適用される条件が厳しい。
多くのプログラミングスクールの場合、転職保証を謳って集客しています。
しかし、実際は、転職保証を使われるケースはほぼないに等しいです。
それは、転職保証の条件が厳しく設定されているからであり、転職保証を活用されることは前提としていないことからです。
プログラミングスクールでよくあるネガティブな口コミ
オンライン学習で、家で学習しているため、怠けてしまう。
エンジニアに対して未だに興味があるんだけど、いっそ仕事辞めてみっちりプログラミングスクールに通って見てもいいのかな。でも自分は怠けやすいから不安あるし。
— h_s🏳️🌈 (@hs85573402) February 18, 2022
プログラミングスクールとはいえ、自習時間も多いのも事実です。現在はオンライン学習がほとんどのため、一人きりで自宅で数ヶ月学習する事になります。
画面越しで見えないところで怠けてしまう方がいるようです。
質問に対して、回答がない。的はずれな回答が帰ってきた。
卒業生ですが、メンターは当たり外れが激しかったですね
— カラヤン|海外医大生のキャリアを捨てたWeb系エンジニア👨💻 (@AzKarajengineer) January 9, 2021
外れにあたると
・質問の意図を全然汲んでくれない
・そもそも会話が円滑にできない
・回答に1.2時間待たされる
・大学生で大学からリモートで繋いでるから周りがクソうるさくて聞こえない
ていう感じでした#駆け出しエンジニアと繋がりたい https://t.co/ymyQDJDlhx
1人の講師に対して、受講生を多数担当していることが多いです。そのため、1人の受講生にかけれる時間は、限られてきます。一度に複数の対応を求められる場合は、順番となり、回答に時間がかかることがあります。
また、技術的な質問をする時に、テキストコミュニケーション(チャットなどで質問する)では、現状や課題を適切に伝えることは難しいです。そのため、求めていた回答とはずれていたということがあるようです。
講師によって質が変わる。
教育領域のエンジニアリングスキルと教育スキルがあれば良いと思う
— IT菩薩@モロー(毛呂 淳一朗) (@Morow99956707) July 22, 2020
>僕は一部の質がよくないスクールの未経験者のメンターを主に想定していましたが、この考え方はたしかに一理ありますね。
経験者の技術者だからといって教え方が上手とは限らないところが難しいところです。
講師によって解釈が変わり、行っていることが違うということもあります。覚えたことと違う場合にわからなくなってしまったという口コミがありました。
レッスン時間が少ない。
中学、高校などのように講義を終始行う形式のスクールはほぼありません。基本的には自習形式となり、要所で集団講義を行う形式が多いです。そのため、レッスン時間に対して不満をもたれる口コミが一定あります。
プログラミングスクールで失敗する人
プログラミングスクールを利用しないほうが良い人の特徴を説明いたします。下記に当てはまる方は、別の方法でエンジニアになるか、エンジニア以外の方向性も視野に再検討すると良いかもしれません。
失敗する人① 手取り足取り教えてもらいたいと考えている人
プログラミングスクールは、多くが自習形式を取っています。
講義重視というよりも手を動かして、課題を克服していくイメージです。そのため、全てを任せきりというスタンスで臨んでしまうと、ミスマッチが起きてしまいます。
また、多くの企業は「自分で開発できる人」です。わからない事があった時に、自分で調べて解決出来る人が求められます。実際に、エンジニアとして入社した後に、先輩から教わることができず苦労する。。なんてこともよくあります。
プログラミングスクールは、「入社後の現場に疑似体験をしつつ、教えもしてくれる環境」という考えが良いかもしれません。
エンジニアが求められるのは「自走力」。プログラミングスクールは、自分で調べて解決できる力を身につける場所と思える方は失敗することはありません!
失敗する人② 開発エンジニアでなくても良い人
ITエンジニアの種類は様々で、それぞれは、全くの別の仕事です。
例えば、簡単に下記のようなエンジニアに分けることができます。※本来はより広範囲、詳細にエンジニアは分類されます。
開発エンジニア
主にプログラミング言語を用いてシステム、アプリケーション(=パソコンやスマホの画面内のサービス)を作るエンジニアです。サーバサイドエンジニアやフロントエンドエンジニアが該当します。
インフラエンジニア
インフラ基盤(=アプリケーションを動かす基盤)を整備するエンジニアです。サーバエンジニアやネットワークエンジニアが該当します。
実は、未経験者で採用されやすいのは、圧倒的にインフラエンジニアです。それは、未経験からでも行える業務があるからです。
もし、インフラエンジニアも視野にプログラミングスクールを探している場合は、下記スクールがオススメです。
ウズウズカレッジ
\おすすめエンジニアスクール/
CODE×CODE
\おすすめエンジニアスクール/
何故エンジニアになりたいのかを考える
失敗する人③ パソコンを使った経験が少なく、何も事前学習を行っていない人
全くパソコンを触ったことがない、使った経験が少ない方の場合は、プログラミングスクールを慎重に選びましょう。
場合によっては、入校テストというものを設けているスクールがあり、落ちてしまうことがあります。
ある程度のwebサービスをパソコン上で使えることや、タイピングが出来ることが前提で話が進むため、カリキュラム外の内容を並行して覚えていかないといけないためついていけないことがあります。
失敗する人③ 学習すること自体が苦痛な人
わからないことがやる気の低下になり、進まなくなるという人は多いです。
ですが、プログラミングは、はじめ、わからない中で覚え、慣れていかなければならないことがあります。学習すること自体に強く抵抗がある方は不向きと言えます。
プログラミングスクールがおすすめな人
開発エンジニアになりたい人
現在、開発エンジニア求人の殆どは、経験者であることが求められます。
数少ない未経験者を募集する求人では、多くの未経験者からの応募が日々届きます。
その中で、プログラミング学習経験が必須で求められています。ここで、どれだけしっかりと学習できているのか?どこまで学習できているのか?が採用のポイントになってきます。
体系的に、まとまった時間で学習するには、プログラミングスクールは適しているといえます。
そのため、開発エンジニアになりたい方は、プログラミングスクールをおすすめしています。
短期間で効率よく学習を行いたい人
プログラミングスクールのカリキュラムは、体系的に、最短で学べるように洗練されたものとなっています。
受講生がどこでつまづきやすいのか?を熟知しており、効率的といえます。
いち早くエンジニアとしてデビューしたい方は、活用すべきといえるでしょう。
学習仲間がほしい人
独学をしていた際に、どうしても1人でははかどらないということがあります。
周囲に同じ目標を持っている人がいるというだけで、やる気になる人は多いです。
切磋琢磨しながら、学習をして行きたい方には、おすすめです。
プログラミングスクール選びでやっておくべきこと
無料説明会への参加
プログラミングスクール各社で無料説明会や無料カウンセリングを行っております。
プログラミングスクールにおける料金や内容だけでなく、業界や仕事内容、エンジニアとしてのキャリアに関してもご説明してもらえることもあるので、できる限り参加されることをオススメします。
下記公式HP、ご予約ページからご予約いただけます。
口コミの確認
それぞれの口コミを確認しましょう。上記表から口コミを確認できます。是非確認してみましょう!
口コミは、主にtwitterにてスクール名を検索すると出てきます。入校決定前には是非、確認してみましょう。上記表からも確認できます。
事前の学習
プログラミングスクールを決めてからでも構いません。受講開始までに少しでも勧めておくことをおすすめします。
授業で言っていることがわかりやすくなることと、転職活動時でも「スクールで学んだ他に何か学習されてきましたか?」といった質問をされることがあります。その際に、学習していることがあると、アピールポイントにも繋がります。
これから学習を始める方は、まずはオンライン学習サービスUdemy等のサービスから初めて見ることをおすすめします。
その上で、自分でもできそうかどうかを確かめるのも手です。
Udemy
\おすすめオンライン学習サービス/
その他おすすめオンラインプログラミング学習サービスは以下の5つです。
スクール名(公式HP) | 特徴 |
Progate【公式HP】 (https://prog-8.com/) | スライドを使った学習形式、ブラウザに直接プログラムを書き込める・間違えを指摘してくれる |
ドットインストール【公式HP】 (https://dotinstall.com/) | 動画による学習スタイル。動画も3分程で、初心者向け。動画を見ながら自分で手を動かしてコーディングなどの作業を進める |
paizaラーニング【公式HP】 (https://paiza.jp/works) | 学習プログラムは求人票をベースに作られているので、実践に役立つスキルが学べる。 |
Udemy【公式HP】 (https://www.udemy.com/) | オンライン講座プラットフォーム。10万以上の動画から選択して学習できる。プログラミング特化ではない。 |
Schoo【公式HP】 (https://schoo.jp/) | 多種多様な学びを定額見放題で提供されている。検収動画としても使用される。プログラミング特化ではない。 |
後悔しないプログラミングスクール選びのポイントは?
スクール選びの際に何を持って比較するのが良いかまとめました。無料説明会に参加された際に、確認してみて下さい。
目的と合致するプログラミングスクールかどうか
例えば、WEBアプリケーションの開発エンジニアになりたいのであれば、言語が何かを調べる必要があります。「JavaScript」「HTML」「CSS」「PHP」「Ruby」「Python」等が該当します。
転職支援の有無や方法はどうか
卒業後の転職決定実績や、転職支援の方法はどうなっているのか?を予め知っておくことは大切です。
スクールによってスタンスや支援方法が異なります。場合によっては、予め決められた企業に選考に進まなくてはならない場所もあります。
カリキュラムや受講形態からついていけそうか
受講生に対する学習へのスタンスも様々です。スパルタタイプが良いのか?しっかり伴走型が良いのか?集団講義タイプが良いのか?自身が合いそうな形態を選びましょう。
敢えて厳しいスクールを選びました。という方も実は多いです。
質問がしやすいかどうか
わからない時に、どれだけ質問が出来るかは重要です。全く出来ないケースもあります。(回数制限など)
口コミでの確認や、具体的な回数制限や条件などの有無などは確認が必要です。
実績はどうか
過去の卒業生に関しては、必ず確認しましょう。
卒業生情報は、実際に説明会で説明してもらえることが多いですが、直接質問することも有効です。
受講生同士のつながりはどうか
同期生の繋がりが励みになりがんばれたという方は一定数いらっしゃいます。
1人でモクモクやる方も、同期がいるかいないかでは変わるようです。受講生同士にどの様なつながりがを持たれているのか?を確認すると良いでしょう。
おすすめスクール
下記は、実績・定評がありおすすめスクールです。上記内容を踏まえても、プログラミングスクールで挑戦したいという方は、確実に転職活動でうまくいきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
プログラミングスクールは、万人向けのサービスではありません。一部の方にとっては非常に有効なサービスで、開発エンジニアへの夢を達成された方も多くいらっしゃいます。
是非多くのプログラミングスクールを比較検討頂き、エンジニアとしてのキャリアの一歩を踏み出していただければと思います。
未経験エンジニアの転職相談承ります。
私はこれまで、プログラミングスクールで就職支援担当、採用支援担当に従事しており、未経験からエンジニアへの転職決定をサポートしておりました。
プログラミングスクールを卒業される方で、自社開発企業や日本を代表するような大手IT企業でエンジニアとして就職された方も数多くいらっしゃいました。
今回の記事を見てスクールに行って卒業までしたのに転職活動で悩んでいる。。。!という方がいらっしゃればお力になれるかと思います。
また、そうでない方も未経験からエンジニアへ転職される方の転職支援は是非お任せ下さい。