9割が誤解する自己認識とは?仕事やキャリアに役立つトレーニング方法を紹介

「自分の強みがわからず、キャリアに自信が持てない」
「周りからどう評価されているのか気になってしまう」

仕事や人間関係で、このような悩みを抱えていませんか? 自己認識はビジネスの成果や対人関係に直結する重要なスキルですが、実は9割もの人が正しく理解できていないと言われています。

そこで本記事では、以下の内容を解説します。

  • 自己認識とは何か
  • 自己認識が不足することで生じる2つのリスク
  • 高めることで得られるメリット 
  • 今日から実践できる4つのトレーニング方法
  • 自己認識を変革してキャリアの悩みを解消した事例

本記事を読んで自己認識力を鍛え、迷いのない意思決定や円滑な人間関係を手に入れてください。

なお、自分を客観視するには、利害関係のない第三者からのフィードバックが効果的です。

キャリアコーチング「coachee(コーチー)」なら、プロのコーチからフラットな視点でアドバイスを受けられます。まずはサービスの詳細をチェックしてみてください。

目次

9割が誤解する自己認識とは?自分を客観視するための2つの視点

自己認識とは、自分の思考や感情、強み、弱み、価値観などを客観的に理解することです。

単に自分の性格を知っているだけでなく、自分の行動が周囲にどのような影響を与えているかを含めて、ありのままの自分を正しく把握している状態を指します。

「自分のことは自分が一番よくわかっている」と感じる人は多いかもしれません。

しかし、アメリカの組織心理学者ターシャ・ユーリック氏の研究によると、95%の人が「自分は自己認識ができている」と考えている一方で、実際に正しい自己認識ができている人はわずか10%〜15%に過ぎないとされています。

参考:東洋経済オンライン「9割の人が『自分の強み』を知らないという残念

多くの人が、自己認識に関して、客観的な視点を持てていないのが現実です。

自分の内面を深く捉える「内面的自己認識力」 

内面的自己認識とは、自分の価値観や情熱、思考や感情のパターン、強みや弱みを自分自身ではっきりと理解している状態を指します。

自分自身の内側にある「本音」や「譲れない価値観」を明確にすると、理想の自分と現実の行動とのギャップを最小限に抑えることが可能です。

また、何に対して怒りを感じ、何に喜びを感じるかといった「感情のトリガー」を把握することは、ストレスを適切に制御する土台となります。

周囲からの見え方を把握する「外面的自己認識力」

外面的自己認識とは、他人が自分をどのように見ているか、自分の言動が周囲にどう影響しているかを理解する能力です。

どれだけ自分の内面を理解していても、それが他者にどう伝わっているかを知らなければ、独りよがりな行動をとってしまいかねません。他者の視点に立って物事を考え、自分の意図と他人の受け取り方の「ズレ」を解消することが求められます。

自己認識が不足することで生じる2つのリスク 

自己認識が正しくできていないと、仕事やキャリアにおいて判断を見誤る可能性が高まります。

ここでは、自己認識不足によって起こりうるリスクを2つ紹介します。

1.他人の期待に振り回される

自己認識が不足していると、自分の価値観ではなく、他人の期待で人生を選択してしまうリスクがあります。

自分自身の芯がないため、周囲の顔色をうかがい、自分を偽り続けることになるでしょう。

その結果、本来の自分を見失い、アイデンティティを喪失してしまう恐れがあります。また、SNSなどで他人の成功を見ると「自分だけが取り残されている」という焦りや空虚感に支配されやすくなります。

2.自分のスキルや能力の過信により仕事に悪影響が出る

自分の能力を客観視できていないと、仕事のパフォーマンスにも悪影響が出ます。

株式会社ビズヒッツの調査によると、約2人に1人が「自分を客観視できないために、仕事で失敗した経験がある」と回答しています。

自身のスキルを過信してミスを犯したり、周囲とのコミュニケーションの齟齬によってプロジェクトを停滞させたりすることにつながるでしょう。

出典:PR TIMES 株式会社ビズヒッツ「自分を客観的に見る方法に関する意識調査

自己認識力を高めることで得られるメリット

 

自己認識力を高めることは、リスクを回避するだけでなく、キャリアや人生において以下のようなプラスの効果をもたらします。

1.迷いのない意思決定ができる 

自己認識が深まると、自分にとって何が大切なのかという優先順位が明確になります。

価値観が整理されるため、転職や昇進といったキャリアの重要な分岐点において、迷いや後悔のない一貫した判断ができるようになります。独自の強みを正確に把握していれば、自信を持って自分を語れるため、面接などの場でも説得力が増すでしょう。

2.円滑な人間関係を構築できる

自己認識力向上により、自分の振る舞いが他人に与える影響を把握すると、対人関係のトラブルを減らすことができます。

相手がどう受け取るかを想像しながら対話できるため、安心感を与えるコミュニケーションが可能です。また、自分の弱みを素直に認め、他者の強みを活かそうとする姿勢は、周囲からの信頼と協力を引き寄せます。

意見が対立した際も、相手の反応を客観視する余裕が生まれるため、感情的にならず建設的な解決策を提示できるでしょう。

3.ストレス耐性が高まる

自己認識力が高まると、ストレスを感じている自分を客観的に観察できるようになり、必要以上に感情を引きずらなくなります。

自分がどのような状況でストレスを感じるかを知っていれば、限界を迎える前に休息を取ったり、環境を調整したりといった「予防」が可能です。また、ネガティブな感情が湧いた時も「自分は今、不安を感じている」という事実をありのまま観察すると、感情に飲み込まれて衝動的な行動をとるのを防ぐことができます。

わけもわからず感情に振り回されることがなくなるため、困難な状況でも心が折れにくくなり、安定したメンタルで日々の業務を遂行できるようになります。

【実践編】自己認識を高める4つのトレーニング方法

ここでは、自己認識を高める4つのトレーニング方法を紹介します。

1.他者からフィードバックを受ける

自分一人では気づけない「外面的自己認識」を高めるためには、他者の視点が必要不可欠です。

信頼できる同僚や知人に「私の強みと改善点は何か」を具体的に聞いてみましょう。「正義感が強い」「調整力がある」といった客観的な意見を、自分の自己評価と統合することで、認識のズレを修正できます。

しかし、職場の上司や同僚には利害関係があるため、忖度なしの本音を聞き出すことは難しい場合もあります。「しがらみのない第三者からフィードバックを受けたい」と考えるなら、キャリアコーチングサービス「coachee」を活用するのも一つの手です。

プロのコーチなら、あなたの特性をフラットな視点で言語化してくれます。

キャリアコーチングとは?おすすめサービス8選と最適なサービスの選び方

2.感情の動きを可視化する(ジャーナリング)

ジャーナリングは、ノートにその日の出来事や感情を書き出し、自分の思考パターンを客観的に観察する方法です。「書く瞑想」とも呼ばれ、頭の中にあるモヤモヤを外部化することで、冷静な視点を取り戻せます。

重要なのは、ポジティブなことだけでなく、嫉妬や怒りといった「ネガティブな感情」も包み隠さず記録することです。

SNSを見てイラッとした瞬間や、誰かを妬ましく思う感情の裏側には、自分が本当に欲している「未発見のニーズ」が隠れています。「いい人」を演じるのをやめ、自分のニーズを浮き彫りにしましょう。

毎日5分でも継続することで、無意識に行っていた反応の癖や、譲れない価値観が浮き彫りになり、自己認識の精度が高まります。

3.「なぜ」ではなく「何」を問う

失敗に直面した際「なぜ失敗したのか(Why)」という問いを繰り返すと、負のループに陥る恐れがあります。「なぜ」という問いは過去の自分に対する批判や、不可能な理由(言い訳)を探す心理的な反応を引き起こしやすいためです。

この状態が続くと、自身の欠点ばかりに意識が向き、建設的な解決策が見えなくなってしまいます。

代わりに「今、何が起きているのか(What)」「次は具体的に何ができるか」を問うようにしましょう。事実や解決策に焦点を当てることで、感情的な落ち込みから迅速に脱出し、建設的な行動へ移ることができます。

4.AIに自分の思考の癖を解析させる 

ChatGPTなどの生成AIを活用して、自分自身の思考を俯瞰的に捉える視点を取り入れる方法も有効です。

例えば、過去に作成したメールや企画書、あるいは日記などのテキストをAIに読み込ませます。その上で「これらの文章から読み取れる私の性格や、思考の偏り、判断の傾向を客観的に分析してください」と指示を出してみてください。(以下出力例)

このような文章をAIに読み込ませることで、自分では気づきにくい深層心理や、無意識に避けている判断のパターンが明確になります。例えば、上記の例であれば「責任感が強い傾向」や「協調性・対人感受性が高い」といった指摘をAIから指摘してもらっています。

こうした具体的なデータを基に自分を客観的に見る習慣をつけると、主観に頼らない精度の高い自己認識が可能になります。

※機密情報や個人名などは伏せた状態で入力するか、学習に利用されない設定(オプトアウト)を確認した上で利用してください。

自己認識を深めてキャリアの迷走を脱したケース

ここでは、実際に自己認識を深めることで、キャリアの悩みを解消した事例を紹介します。

在宅勤務での孤独感や、取引先からのパワハラに悩み「自分のキャリアはこのままでいいのか」と深い迷いを抱えていたhiroさん(仮名)のケースです。

hiroさんは、coacheeを利用してキャリアコーチに相談する中で、自分の考えや経験を言葉にして整理していきました。職務経歴書の書き直しを通じて自身の経験を振り返ったことで、これまで見落としていた自分の強みや価値に気づくことができました。

単に不安を感じる状態から離れ「自分は何を大切にしたいのか」「どんな働き方が合っているのか」を冷静に見つめ直せたのです。悩みや不安を話せる存在ができたことで、感情に振り回されずに判断できるようになり、納得のいく転職を実現しました。

自分の実績や思考を客観視し、自己認識を深めたことが、キャリアの突破口となった事例です。

孤独な在宅勤務とパワハラの狭間で──転職に悩んだ私が、自分らしいキャリアを見つけた道のり

自己認識を深めて自分らしい納得感のある人生を歩もう

自己認識とは、自分の内面と他者からの視点の両方を理解する能力です。この2つが揃って初めて、他人の期待に流されず、自分らしい意思決定ができるようになります。

日常で自己認識を高めるには、感情を記録するジャーナリングなどが効果的です。客観的な視点を持つことで、ストレス耐性が高まり、職場での人間関係も円滑になります。

しかし、自分一人で思考を深掘りしようとすると、どうしても主観的な思い込みや無意識のバイアスに邪魔されてしまう場合が少なくありません。

「自分の強みがわからない」「今のキャリアに漠然とした不安がある」といった課題を解決するには、専門的な知見を持つ第三者の視点を取り入れることが近道です。

そこで、効率的に自己認識を深めたい方におすすめなのが、キャリア相談プラットフォーム「coachee」です。

coacheeでは、豊富な実績を持つコーチが対話を通じてあなたの思考の癖を丁寧に整理し、自分一人では気づけない強みや価値観を言語化します。

まずは以下のリンクからサービス内容をチェックしてみてください。

目次