副業の始め方や注意点|本業や転職にも活かせるって知ってた?

収入を上げたい、本業ではできない仕事にチャレンジできる、スキルアップなど副業の目的は人それぞれ。
国が副業・兼業を推奨していることもあり、副業に対する興味関心は年々上がり、世間の認知も広がっています。
でも副業、兼業をしようにもどうやって始めたら良いのか、副業をする際の注意点を知りたいなど、理解をされていないかたも多いと感じます。
そこで本記事では、副業の始め方や注意点、本業や転職に活かす方法などをお話していきます。
ぜひ最後まで見ていってくださいね。

目次

副業とは?

副業とは、本業以外にも仕事をすることで、本業と副業の違いは収入が多いほうが本業とされている場合が多いです。
副業という呼び方のほかに、兼業、複業などと呼ばれる場合がありますが、一般的には【兼業=本業以外の事業】、【複業=複数の本業】と考えられています。
副業は、兼業、複業と比較すると収入や労力が少ないと見られていますが、実践する本人次第で収入も労力も本業を超えるものにすることは可能です。

どれぐらいの人が副業をしているの?

厚生労働省の2020年7月23日~29日に行った副業・兼業に関する労働者調査結果によると、副業をしている人は159,335名中/15,385名が副業をしていると回答しています。

割合にして9.7%が副業をしている計算になります。
年齢や職業によってバラツキがありますが、自由業・フリーランス・個人請負をしている人が副業をしている割合が高く、正社員で働いている人の副業をしている割合が低い内訳になります。

副業している人の割合(就業形態別)

※出典:厚生労働省|副業・兼業に関する労働者調査結果(p.7) より

2022年に入ってから副業実践者数は増えている可能性はありますが、当時の数値をベースに話をすると正直少ない印象を持ちました。あなたはどう思いますか?

副業の始め方

ここからは副業の始め方について解説をしていきます。副業と言っても種類はかなりの数があり、1記事で種類をすべて説明するのは難しいです。
そこで本記事では、副業の種類ではなく副業をする目的や副業の探し方のお話をしていきたいと思います。

何のために副業をする?

多くの副業実践者は、収入を上げる目的で副業しているケースが多いですが、副業をする目的は本当に人それぞれです。

副業をしている理由


※出典:厚生労働省|副業・兼業に関する労働者調査結果(p.7)より

後述をしますが、副業をすることで得られるメリットは収入面だけではありません。
本業ではできない仕事に挑戦したり、本業の知識や経験を活かしてコンサルタントをしてみたり、本業や転職に活かせる経験を積むチャンスがたくさんあります。
収入を上げるのが入口になることが多いと思いますが、副業を通して本当にやりたい仕事が見つかる可能性だって十分あり得ます。

作業可能時間の確認

何のために副業をするかを考えつつ、同時に副業に使える作業時間も確認していきましょう。
本業など別の仕事がある人は、余裕を持ったスケジューリングが必要です。

副業でと言っても中身は本業などと変わらない、れっきとしたビジネスです。
ビジネスでも何でも信頼関係が大切で、本業で予期せぬトラブル、残業が発生して副業で受けた案件ができなくなってしまうのは避けたいです。
数をこなすことも大切ですが、副業に慣れていない初期の段階では、無理をしないことを心掛けるようにしましょう。

初期段階は信頼関係を構築するときと考えると、継続的に依頼を期待できるようになり、中長期的な収入にも繋がりやすくなります。

副業はどこで探すの?

副業の探し方は複数ありますが、ここでは代表的な探し方に絞ってお話をします。

【クラウドソーシング】

ココナラストアカタイムチケットフジ子さんなど、クラウドソーシングと呼ばれる、企業や個人が仕事を発注しているサイトがあります。
IT/Web系の仕事ばかりではなく、アンケートモニターや覆面調査、出社をして業務を行う仕事もあり、IT/Webに詳しくないかたでもできる仕事があります。

【SNS】

SNSで情報を発信して仕事を受注する方法も、近年増えている手法の1つです。
副業だけではなく、転職市場でも「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれる、企業と求職者が就職/転職サイト、エージェントを介さずやり取りをする手法も活発になってきています。
代表的なTwitterやfacebook、LINEをはじめ、LinkedInやWantedlyなどビジネスSNSの活用も広がっています。

【知り合い経由】

知り合い経由での仕事を受注するのは、非常に効率の良い副業案件の探し方です。
知り合いだからこそ人柄もお互いに分かっていて、仕事の範囲や進め方などストレスフリーで副業をすることができます。
注意が必要なのは、知り合いだからこそ「なあなあ」な仕事にならないようにすること。知り合いだからこそ連絡のレスポンスを早くしたり、業務領域を明確に定める、契約書の取り交わしを行ったりするのが大切です。
知り合い経由での仕事は、「これぐらいはいいだろう」になってしまいがちなので、注意したいところです。

【自分で探す】

求人サイトや企業に直接メールや電話でコンタクトを取り、第三者に頼らず自分で副業を探すことだって可能です。
普段営業活動をしない人が、副業で営業活動をしてみるのもスキルアップに繋がるため、おすすめの方法です。

副業を始める注意点

副業を始める際の注意点を、お金のことや副業を始める内容など、カテゴリーに分けて解説をしていきます。

副業はいくら稼いだら確定申告が必要?

多くの人が疑問に思う点は、いくら稼いだら確定申告が必要になるかではないでしょうか。
確定申告が必要になるのは、給与/所得共に年間20万円を超えた場合です。給与と所得の違いを下記します。

【給与】

事業所に雇用をされた場合、得られる収入は給与所得に区分されます。給与所得とは、給与明細に記載されている額面です。交通費や交際費、賞与、食事手当などが給与所得の範囲となります。

【所得】

企業などに雇用をされず、個人でできる副業をして得た収入は雑所得に区分されます。
雑所得に区分される副業の種類は、インターネットを利用したアフィリエイトや、先ほど紹介をしたクラウドソーシングも含まれます。
所得とは売上から経費を引いた金額のことで、利益のことを指します。
例えば、年間の売上が25万円あっても、経費に10万円かかっていたら25万円-10万円=15万円が所得(利益)になるため、確定申告は必要ありません。

ちなみに確定申告の義務があるのに確定申告をしないと、無申告加算税【15%または20%】、重加算税【最大40%】、延滞税【年利最大14.6%】など、確定申告によって納税する税額に対してのペナルティが課せられますので注意をしましょう。
確定申告をするかしないかの目安、「20万円」という数字を覚えておきましょう。

会社にバレない?

企業に雇用をされている場合、できるだけ副業が可能かどうかを確認するのが良いです。副業でどれだけ稼げるかは分かりませんが、副業が大ヒットしてしまうケースだって考えられます。
悪いことをしているわけではないのに、隠し事をしながら…というのは気分が良くないですよね。そのため、会社の就業規則の確認や、上司などに相談をしてみるのが一番です。
しかし、副業をバレたくない!という人もいると思います。そういった人は、確定申告書の「住民税に関する事項」の欄を「自分で納付」を選択すれば、会社に副業がバレる心配はなくなります。
会社勤めの人は住民税を納付する際、会社が計算をして毎月給与から天引きをされています。

副業が会社にバレてしまう多くは、住民税の金額によるものです。副業で得た所得を確定申告すると、会社で支払われている給与と合算をされて翌年に反映されます。この金額でバレてしまうのですね。
それを避けるには、確定申告書の「住民税に関する事項」の欄を「自分で納付」を選択しましょう。

副業をすることで本業に支障が出る

副業はあくまでも本業があるからこそ副業になります。副業に熱中してしまうがあまり、本業に支障をきたしてしまうのは、注意が必要な点です。
副業にはさまざまな種類がありますが、まったく時間を使わないでできる副業などありません。睡眠時間、食事時間、移動時間など、どこかの時間を使って副業をするケースがほとんどです。
無理をしないで副業を行うためには、睡眠時間はできるだけ削りたくないですが、一番削ってしまいがちなのが睡眠時間でもあります。
本記事内、副業の始め方の欄でもお話をしましたが、無理のないスケジューリングはこういった注意点を避けるためでもあります。

本業、転職に繋がる経験を積める

副業は収入を上げるためだけではなく、本業や転職に有利に働く経験を得られる大チャンスでもあります。

本業で活かす副業案件

副業を本業で活かす方法の1つとして、現在本業で行っている仕事内容の1つ上の仕事に挑戦をしてみるのがおすすめです。
例えば、メディア運営で編集/校正の仕事をしているなら、企画/制作のディレクション案件にチャレンジしてみるなどです。
会社の名前を使わず、自分自身の知識と経験で仕事をするため、自分がどこまで通用するのかとても分かりやすい目安になります。もし、上手くいかなかったとしても、自分に足りない知識と経験をリアルに洗い出せるチャンスになります。
こういった経験は、組織の中で雇用されている立場だとなかなか見えづらいポイントで、副業を行う大きなメリットの1つです。

転職活動で活かす副業案件

事務職や営業職などを経験したことがないけど、転職で事務や営業をやってみたい場合、副業でまずやってみるという方法を取ることができます。
中途採用市場は、基本的に未経験者よりも経験者=即戦力が求められます。
「実務経験〇〇年以上」という文言を、転職サイトで見かけたことがある人も多いと思います。この実務経験を補えるのが副業の良さの1つです。

また、実際に実務をしてみて仕事内容が合うか合わないかも分かりますし、副業で募集している要件が本当に自分でできるものなのか、判断基準にもなります。

クラウドソーシングなどで募集している副業案件は、企業や発注者が行っている業務内容の1つです。募集要件を見て「自分には出来なそう」と感じるなら、転職活動をしても求人企業からスキル/経験が足りないと見なされる可能性が高くなります。

副業を始めるなら誰かに相談をしてみるのもおすすめ

ここまで副業の始め方や注意点などを紹介してきましたが、実際に「よし!あの仕事をやろう!」と思える人は多くないと思います。

「こんな経験で稼げるのかな?」
「誰でもできるような仕事しかしたことない…」
「自分にできることなんてない」
多くの人はこう思ってしまいがちです。

実際はそんなことはないのですが、経験したことがないものに対して、不安になる気持ちはすごく分かります。
そんな人はcoacheeで相談をしてみましょう。

coacheeは、キャリアや仕事のことを相談したい人と、相談を受ける人をマッチングするサイトです。

匿名で相談をすることができて、相談する内容は完全オーダーメイドが可能。チャットなどテキストでの相談のほか、オンライン面談にも対応しているため、どこからでも相談をすることができます。
キャリア、仕事に関することだけでなく、どんな副業が向いているのか?本当に副業を実施することができるのか?といったことなど、些細なことでの相談も可能です。
インターネットやSNSに書かれている情報がいまいち分かりづらかったり、イメージが湧きづらかったりしたら、実際に副業に詳しい人に「直接聞いてみる」のが一番です。

まとめ

メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ。指示に従い決められたことをやる代わりに雇用の安定と保証をしてもらうという、従来の働きかたが変わってきています。
副業で得られるメリットは、収入だけでなく将来への自己投資です。
副業に興味を持っている人は、興味だけで終わらせるのはもったいないです。coacheeへの相談なども検討して、ぜひ副業にチャレンジしてみてください。
数年後の未来が大きく変わるかもしれません。

収入を増やす考え方については、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
(参考:収入を増やす考え方3つ!お金を増やす具体的な方法を解説|マネーFix


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