「仕事で評価されない…疲れた」考え方やつらい現状を変える方法
仕事で評価されない期間が長く続き、もう疲れたと感じている方もいるでしょう。頑張っても報われない状況は非常に辛いものです。
この記事では、仕事で評価されないことに悩む方向けに楽になる考え方と評価される人の特徴、評価を得るためにできること、頑張ることに疲れた人向けの対処法を紹介しています。
高橋 秀誓
キャリアコンサルタント
coachee株式会社 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
プロティアン認定ファシリテーター
キャリア相談プラットフォーム『coachee(コーチー)』運営者
明治大学卒業後、リテール、パーソルキャリア(旧インテリジェンス)を経て総合人材サービス会社に勤務。
求人広告、人材紹介、人材派遣、SESにおける、ソリューション提案、事業統括、会社設立等に従事。エグゼクティブ,Web,IT,SI.HRにおけるリクルーティング支援、キャリア形成支援を行う。
相談実績は3500人以上。
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仕事で評価されないことに疲れたとき楽になる考え方
人はネガティブになると前向きな考え方から遠ざかってしまいます。まずは自分を楽にする以下のような考え方を選択し、少し冷静になってから評価される方法を考えましょう。
- 自分で自分を評価するようにする
- 評価されていないのは事実か考える
- この職場に執着する理由はあるか
自分で自分を評価するようにする
仕事において第三者に評価されることも大切ですが、それが全てではありません。あまりに第三者の評価に依存すると、評価を得られないことでモチベーションが下がってしまいます。他人の評価は実は流動的なものであり、自分にはコントロールできないものだからです。第三者の評価に依存しすぎると気分の浮き沈みが大きくなり、仕事のやる気が毎日変わる要因になりかねません。
そこで大切なのが、自分自身を評価する姿勢です。あなた自身が「私は頑張っている」と思える状態であれば、自己肯定感を軸にして仕事のモチベーションをコントロールできます。他人に評価されないからと言って、本当に自分が頑張っていないか振り返ってみましょう。
「毎日朝早く出社して、仕事の準備をしている」「会議の際に率先して資料作りをしている」など、自分の努力を認められるところが見つかるはずです。あなた自身を認めることで、会社で評価されずに疲れたときに自分を励まし、また頑張る活力を得られます。
評価されていないのは事実か考える
会社で評価されないというあなた自身の考えが、実は間違っている可能性も考えてみましょう。あなたが望む結果を得られていないというだけで、評価されていないと思い込んでいませんか?例えば、同期の中ではレベルの高い仕事を任せてもらえているのに、「評価されているなら、他の仕事を任せてもらえるはずだ」と思い込んでいるようなケースです。
客観的に自分を評価できない場合は、同期や信頼できる上司に話を聞いてもらいましょう。あなたの話を聞いた第三者から見れば、あなたは十分に仕事で評価されている可能性があります。また、誰かに悩みを相談しているうちに思考が整理されてきて、あなた自身が「実は評価されているかも」という事実に気付くかもしれません。
この職場に執着する理由はあるか
会社で評価されないことに疲れたら、この職場に居続ける意味を考えてみましょう。あなたを評価してくれない会社や上司の下で働き続ける意味はあるのでしょうか?今の環境で評価されたいというこだわりを捨てると、案外一気に気が楽になるかもしれません。どうしても今の環境で評価されたいというこだわりがないなら、転職も選択肢の1つです。意地になって「評価されたい」と思い続けるよりも、評価される環境へ移ることも検討しましょう。
会社に残りたいと思う方は、自分が働き続けたい理由を考えてみましょう。「会社が好き」「同僚と頑張りたい」など、頑張るモチベーションになる理由に行き着くはずです。会社で働き続けたいと思うなら、評価を得られるような仕事ができるように頭を切り替えて、また努力を始めましょう。
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仕事で評価されない人と評価される人の違いと対策
今の会社で評価されないなら、仕事で評価される人とそうでない人の違いを知り、自分の行動を変えましょう。
- 上司とのコミュニケーション
- アピールのうまさ
- 上司のニーズを汲み取るスキル
- 客観的な視点での自己評価
上司とのコミュニケーション
仕事で評価される人は、上司とのコミュニケーションがうまく取れています。スキルが同程度であっても、上司から見ればよく話す部下の方が好感度が高く見えてしまうためです。また、自分に懐いてくる部下は可愛く思えるため、昇進人事でもその部下を昇進させたいと思ってしまう可能性があります。
上司とあまりコミュニケーションが取れていないと思う方は、積極的に話しかけてみましょう。まず大切なのが挨拶です。朝出社したら上司に挨拶し、時間があるなら軽い雑談をするのもおすすめです。また、タバコを吸う人なら一緒に喫煙所へ行く、飲み会で話す機会を作るのもコミュニケーションのきっかけになります。
上司と相性が合わない、話しづらいと感じる方はこちらの記事も参考にしてください。
アピールのうまさ
上司から評価の高い人は、実績をアピールするのが上手いです。上司に「資料をまとめておきました」と逐一報告をしたり、会議の場で積極的に発言して「議事録をまとめて、メールします」と誰もやりたがらない仕事を請け負うなど、うまく上司に「よく仕事をするな」とアピールできます。
評価されにくいと感じる方は、いちいち自分の実績をアピールしたくないと思っているでしょう。しかし、上司も一人で人員一人ひとりの仕事を全て把握できません。上司に対して業務の改善提案をしたり、誰もやりたがらない仕事をおこない、上司に「済ませておきました」と報告する程度のアピールはするようにしましょう。
上司のニーズを汲み取るスキル
仕事で評価される人は、上司のニーズを汲み取るのが得意な人です。上司が自分に何を求めているかを察知し、その通りに行動するため評価されます。一方で評価されない人は真面目が故に目の前の業務に集中してしまいがちです。
評価を得たいなら、上司がどのような人材を好むかよく観察し、上司が求める行動を業務に取り入れてみてください。例えば、上司が根回しが上手い人を好むならあなたも多部署とコミュニケーションをとり、関連部署に顔がきくようにしておきましょう。上司のお気に入りの同僚の行動や仕事のやり方を真似することで、上司のニーズがわかりより評価される仕事ができます。
客観的な視点での自己評価
自分を客観的に見られることも、仕事で評価される人の特徴です。上司から評価される人は常に客観的に自己評価を繰り返し、自分のスキルが他人と比べてどの程度か測り、上回るように努力を重ねています。
一方で仕事で評価を得られない人の中には、自己評価が過大すぎる人もいます。まずは客観的に自分のスキルが他の人よりも高く、評価の対象になるか考えてみましょう。例えば、バックオフィス業務なら他の人よりも受電件数や処理件数が多いのかを計測してみるのがおすすめです。もしも他の人よりも対応件数が少ない場合は、スキル的に優れているとは言えないため、業務効率改善に取り組んで人よりも処理能力を高めてください。他の人よりも処理件数をこなせるようになれば、効率的な仕事ができる人という評価を得られるはずです。
仕事で評価されない人が評価されるためにできること
仕事で評価されない人が評価されるためには、以下3つの行動を心がけましょう。
- 上司へ評価されるための方法を質問する
- 目指すポジションの仕事を積極的に手伝う
- 評価してくれる上司の元へ異動する
上司へ評価されるための方法を質問する
仕事で評価されるには、上司に直接質問して求められているものを聞くと良いでしょう。頑張っていても評価されないのは、会社が求める水準の仕事ができていない、または頑張りの方向性が違うからです。
例えば、上司としてはリーダーとして育成したいのに、あなたがプレイヤー業務に集中していると、上司からの評価は得られません。反対に営業成績が出ていないのに、人の面倒を見ているような人も昇進の対象にはならないでしょう。思い切って上司や会社があなたに求めてるものを聞くことで、どう努力して良いか明確になるでしょう。
目指すポジションの仕事を積極的に手伝う
評価されるためには、あなたが目指すポジションの仕事を積極的に手伝いましょう。昇進してから仕事を覚えるのではなく、先に業務を覚えておけば会社から評価されやすく、昇進の可能性も高まります。実際に昇進したいポジションの仕事の手伝いを重ね、異例の速さで昇進した事例もあります。
例えば、リーダーになりたいのであればチームの進捗管理や声かけなど、プレイヤーにはない役割を覚えなければなりません。リーダーが日々行う業務を手伝い、積極的に声掛けをすることで評価を上げれば、思ったよりも早くリーダーになれる日が来るでしょう。
評価してくれる上司の元へ異動する
評価されない理由があなた自身ではなく、あなたの上司にある場合もあります。上司が会社から評価されていない場合、仮にあなたの上司があなたを認めていても、会社にその評価が届きづらいからです。上司の勤怠が悪い、社内での評判が悪いような場合はあなた自身にも上司の評価が影響します。
このような場合は、会社から評価されている上司の下へ部署移動するだけで一気に出世できる可能性があります。直属の上司に相談はできないと思うので、人事部や上司の上司などあなたを引き上げてくれる可能性がある人へ相談してみましょう。やる気を買われて、出世しやすい部署への異動を提案してくれるかもしれません。
評価されない会社に疲れたら転職も検討しよう
会社で評価されずに悩んでいるなら、転職を検討するのも選択肢の1つです。ただし、転職したからといって次の会社で評価されるとは限りません。転職が必要なケースを紹介するので、あなたのこの先のキャリアプランの参考にしてください。
- 本当に転職すべきか検討する
- 外部的要因で評価されない場合は転職すべき
本当に転職すべきか検討する
評価されずストレスを感じていると「今の環境を変えれば、全てが好転するのではないか」と思ってしまいがちです。しかし、転職すれば評価されるかどうかはわかりません。まずは今の会社でできることはないか、もっと頑張って評価されてから転職した方が良いのではないかを考えてみましょう。
考えたうえで、今の会社で評価を受けたいと思う方は先ほど紹介した会社から評価される方法を実践してみましょう。頑張っても会社から評価されず疲れたら、転職も検討してください。特に今の会社にこだわりはなく、評価される可能性がある場所へ行きたい方は、転職先を考えてみましょう。
外部的要因で評価されない場合は転職すべき
会社で評価されない理由は、外的要因によるものかもしれません。たとえば、会社の評価基準が曖昧で好き嫌い人事になってしまっていたり、仕事ではなく年齢によって昇進する慣習があったりする場合です。または、嫌がらせて評価されていないなどのハラスメントも外的要因に該当します。
もしも会社の仕組みや評価基準が原因で、努力しても認められず疲れた場合は、転職を検討するのが良いでしょう。会社に変化を求めて不満を抱きながら働いてもストレスを受け続けるだけで、徐々に気力が奪われてしまいます。評価されたいとやる気を持てている間に転職し、あなたを正当に評価してくれる会社で働くことも検討しましょう。
もしもあなたが、ハラスメントを受けているかもと思うならこちらの記事も参考にしてください。
仕事で評価されないことに疲れたら現状を誰かに打ち明けましょう
会社で評価されないと、自分を否定されたような気持ちになり強いストレスを感じます。強いストレス下で冷静な判断はできないので、まずはあなたの気持ちを楽にする考え方をして、少し肩の力を抜いてください。
そのうえで評価されない原因を考えて、評価される行動をしてみましょう。会社や上司に変化を求めても、他人をコントロールできないからです。頑張っても頑張っても評価されない状況が続いていたり、外的な要因で評価を受けられないなら転職も選択肢の1つです。
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